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mixi新機能「プライバシー侵害」とユーザー反発 たった3日で修正
国内最大手のSNS「mixi」を運営するミクシィ(東京都渋谷区)は2日、知人のメールアドレスを入力すれば、当人のmixi上のページにたどり着くことができるサービスを停止した。サービス開始は11月30日だが、ユーザーから「プライバシー侵害」と批判の声があがり、わずか3日目で仕様変更となった。
このサービスは「メールアドレスでマイミク登録」の改良を図ったもの。「知人をより探しやすくする」のが目的だったが、表示されるトップページにはその人の参加しているコミュニティや、友人である「マイミク」の一覧が表示されているため、趣味や交友関係がある程度わかってしまう。
このため、ユーザーからは「mixiを使っていることを伝えていない人に、見られるのは嫌だ」「プライバシーの侵害では」などと反発の声があがった。また、知人でなくても、適当に入力して一致すれば、非公表のメールアドレスとプロフィールが入手できるため、悪用される可能性も指摘された。
現在は、これまで通り、メールアドレスを入れると、該当者へのマイミク申請ができる画面が表示されるように修正されている。
ミクシィ広報IRグループでは「数件の反対の意見があった。何らかの対策をし、年内には新機能を再開したい」としている。
一方、ミクシィは1日にも新サービスを開始。マイミクが誰とマイミクになったか、どのコミュニティに参加したかを通知する「アクティビティ機能」だが、これにも一部ユーザーが反発している。「アクティビティ機能やめて」と題したコミュニティの参加者は、2日午後8時現在で3万人を超えた。このコミュニティに登録するユーザーが出るたび、「アクティビティ機能」で同機能に反対する意志が拡散される皮肉な展開となっている。
これについてIRグループは「調べれば分かる情報を分かりやすくしただけ。今のところ変更は考えていません」としている。