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(cache) 法律家の卵に「借金の足かせ」 司法修習の給費制廃止|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

法律家の卵に「借金の足かせ」  

司法修習の給費制廃止

2010年11月15日10時38分

会見で給費制の存続を求める新人法曹や法律家の卵の集まり「ビギナーズ・ネット」のメンバー=5日、千葉市中央区の千葉県弁護士会館

 「借金という足かせをはめたスタートだ」「法律家をあきらめる友人もいる」。改正裁判所法の施行で今月1日、司法修習生に国が給与を支払う「給費制」が廃止され、「貸与制」に切り替わった。実際に貸与を申請した修習生たちは、窮状を訴え、給費制の復活を強く要望している。

 今月から司法修習が始まる柏市の黒沢有紀子さん(26)は「法曹になった時点で約600万円の借金は大きな足かせ」と不安を口にする。法科大学院時代に借りた奨学金が、既に300万円ある。学費は高額で、仲間の間ではごく一般的な額。1千万円近い借金を抱える人もいる。大学1年から奨学金をもらっていた友人男性は司法試験に受かったが、借金増額を避けるため修習には申し込まなかった。期間中の生活費をアルバイトで稼いでから修習を受けるという。千葉大法科大学院出身の赤崎愛香さん(28)は公務員の内定もあり、修習に進んで借金を背負うことにためらいを感じた。「中学生のころからなりたかった弁護士でも生活を考えると迷いが出た。経済的に『うちは無理』と夢をあきらめる子供が多くなるのではないか」と訴える。「企業の試用期間のような研修なのにどうして…」「修習義務が不可欠な以上、給与を出すべき」と、修習生の困惑は大きい。

 修習開始前、思わぬハードルに直面した人もいる。同法科大学院出身の福元温子さん(26)は修習先に決まった山口でアパートを契約する際、不動産業者に身分を聞かれ、「司法修習生で生活費は国から貸与される」と説明した。事情は理解されず結局、職業欄は「無職」に。収入のある連帯保証人が必要となり、退職後に嘱託社員として働く父親(62)に頼んだ。


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