あたり前のことをなぜ?
あたり前のことがなぜ?
「障害者の情報アクセス権を考える実行委員会」
を発足します。
- 主旨のご説明
-
- 実行委員会のご案内(1998年9月6日)
-
- 代表・連絡先
-
こんにちは。
みなさんはテレビを見ますか? 本を読みますか? テープを聞きますか? そんなあたり前のことをなぜという方もいらっしゃるかもしれません。
- 「私は聞こえないの、だからテレビは視聴がむずかしいのよ」
-
- 「僕は弱視なんだ、拡大写本が手に入りにくくて読書はちょっと」
-
- 「上肢障害の麻痺が進んでいて、本のページがめくれなくなったよ」
-
そんな人も、私たちの社会に参加しています。そして必要な情報にアクセスできないのです。
字幕放送はなかなか増えません。点字訳本は店頭に並んですぐには手に入らず、音訳テープを求めるには、著作権による制限があります。実は、障害を持って情報にアクセスしようとすると著作権につまずくことが度々あります。
障害者基本法の第三条の2の基本的理念で「すべて障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるものとする。」と障害者の文化への参加が認められています。
一方、著作権法の第一条の目的では、「この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。」と言います。
どちらも、とても大事で尊重されるべき権利なのに、なぜか、現状では二つの権利が共存できない状況が生まれています。
なぜなのでしょう?
そこで私たちは「障害者の情報アクセス権を考える実行委員会(仮称)」を結成し、法律を学んで、必要であれば法改正運動も展開したい、と考えました。
この問題を広く障害者の人権の問題として考えていきたいと思います。
趣旨にご賛同いただける方、実行委員会に入りませんか?
身分は問いません。
まず実行委員会の設立のため、下記で会合を持ちます。どうぞこの問題に着目された方はお気軽に参加してください。
日時:1998年9月6日(日) 午後0時(昼)より午後5時まで
場所:名古屋市総合福祉会館(名古屋市北区清水4丁目17−1、北区役所の建物です) 7階 大会議室西側
会場へのアクセス:
- 名古屋駅から、藤が丘(ふじがおか)方面へ向かう地下鉄「東山線(ひがしやません)」にのって、2つ目の「栄(さかえ)」駅で下車し、さらに、大曽根(おおぞね)方面へ向かう地下鉄「名城線(めいじょうせん)」にのって、「黒川(くろかわ)」駅下車です。下車後、徒歩10分です。
- あるいは、名古屋駅から、野並(のなみ)方面へ向かう地下鉄「桜通り線(さくらどおりせん)」にのって、3つ目の「久屋大通り(ひさやおおどおり)」駅で下車し、さらに、大曽根(おおぞね)方面へ向かう地下鉄「名城線(めいじょうせん)」にのって、「黒川(くろかわ)」駅下車です。下車後、徒歩10分です。
- また、車の場合は名古屋高速の黒川ランプをおりて、国道41号線沿いです。ちょうど黒川ランプの下に位置します。
障害者の情報アクセス権を考える実行委員会
代表 高柳志津
連絡先:
〒156-0043東京都世田谷区松原4-12-1 太田晴康 気付
「障害者の情報アクセス権を考える実行委員会」
ファックス:03-3322-3199
E-MAIL :
NBH00226@nifty.ne.jp(太田)
haruyasu@kb3.so-net.ne.jp(太田)
- 今回の発端はパソコン通信ニフティサーブのチャット機能を使ってドラマの音声を文字で通訳している活動、字幕RT(リアルタイム)からはじまりました。聴覚障害者はテレビを視聴しても音声がわからないために十分な情報を得て視聴できません。これを補うボランティア活動としてパソコンと通信を使って文字で通訳する活動として字幕RTがありました。これに対して今年6月上旬、協同組合日本脚本家連盟から著作権を侵害するという申し入れがなされ、またこの活動は脚本の複製権の侵害であり、さらに、パソコン通信上に流した場合公衆送信権の侵害にもなるという見解がニフティ社からなされました。交渉は現在進行形です。
- 参加される方は、上記「連絡先」へご一報下さい。おおよその参加者数を把握するためです。特に申し込み手続きは必要ありません。また、その際に介助等を希望される方もご相談下さい。