とても具体的に書かれていて、先生と生徒たちの関係がよく伝わってきた点を評価しました。「その先生が嫌いだった」との一文から先生の日頃の厳しい指導が想像できますし、毎年彼から一枚の空の絵が送られてくることにより、先生の厳しい指導を受けていた友達が、実は先生を好きだったことがわかります。また、一日だけの出来事ではなく、長い期間の出来事がうまくまとめられています。それによって、算数の時間の様子や先生が転任する時の全校集会の様子が目に浮かびますし、ここに書かれたエピソード以外でも先生が熱心に指導していたであろうことを想像できます。一方、友達を「その子」や「あの子」と書くのではなく、もう少し細かい点まで気を配って文章を磨くと、さらに良くなると思います。