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竹原市議を逮捕

2010年12月02日

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宗政信之容疑者

 市議選に当選した謝礼で支援者らに洗剤を贈ったとして、県警捜査2課と竹原署は1日、竹原市議の宗政信之(のぶ・ゆき)容疑者(69)=同市下野町=を公職選挙法違反(事後買収)の疑いで逮捕し、発表した。「捜査に支障が出る」と認否は明らかにしていない。

 県警によると、宗政容疑者は先月14日投開票の市議選に当選。同16〜21日ごろ、支援を受けた有権者約20人に、投票や投票の取りまとめなどに対する謝礼として、それぞれ洗剤セット1箱(時価約2千円)を配った疑いがある。

 宗政容疑者は1998年に市議選に初当選。3期目の09年12月に市長選に立候補したが、落選した。先月の市議選(定数14)では候補者15人中11番目の987票を得て、通算4回目の当選を果たした。

 ■同僚市議ら驚き隠さず

 宗政容疑者の逮捕に同僚の市議らも驚きを隠せなかった。11月25日にあった会派代表者会議では最年長者として司会を務めたが、変わった様子はなかったという。松本進市議(57)は「事実なら、議員にふさわしくない。議会としても何らかの意思表示をすべきではないか」と話した。

 宗政容疑者は呉市出身。工場で働きながら、呉工業高校定時制を卒業。現在は新聞販売やビル管理などを手がける会社を営む。例会では必ず質問をするのが信条で、09年8月の衆院選では、市議でただ一人民主候補を支援した。

 市選管によると、市議選(11月14日)から3カ月以内に宗政容疑者が辞職か失職すれば、次点の山村道信氏(53)が繰り上げ当選するという。(小俣勇貴、中川壮)

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