----------------------------------- 製品開発において -----------------------------------

 2003年の製品開発スタートに際しスピナーの具体的な外間のチェックなどは、入手できる範囲の写真資料より行ないました。『ポリススピナー』は複数の実車と撮影用ミニチュアがあったようですが、それぞれ外観や内装が異なっていることがわかります。本製品は実車タイプを極力再現するというコンセプトで、ミニチュアと実車のディティールを混合することは避けました。『ポリススピナー』の外観を把握する際には、過去国内外で発売されている製品や図面類には多くの問題点があると感じていましたので、一切参考にしない・・ ・という方針で、一からの外観設計となりました。実際のモデルの形状につきましては、小さい製品でありますので多くのミニチュアに施されている縦方向のデフォルメーションなどを施し、同じスケールのミニュチュアーカーと並べた際に、車両とし ての存在感を損なわないリアルさを極力求めて外観の製作をいたしました。

 フラップの形状につきましては、いままでドーム状の窓と一部一体という解釈がほとんどだったと思います。しかし、実車スピナーにも撮影ミニチュアにも、エアブレーキに添ったラインはドームには無いことから、ドーム状の窓は一部の航空機に見られる後方の視界を得るための物という解釈から、エアブ レーキとは別の構造とさせていただいています。また、前輪の位置につきましても、前輪を保持している支持フレームの移動方向を独自に検討し、収容時と引出し時の位置は縦方向で一致としています。また後輪については、映画の前半での垂直上昇の際に引込んだ状態であることが確認できますので、同様なファンクションが可能な製品とさせていただきました。

 2019年の街路灯とパーキングメーターについては、細部までハッキリとした外観を確認できる資料を入手できなかっため、映像・スチール写真などから外観を決定しました。それでも複雑な形状をした未来の街路灯はデザイン的に撮影で使用された物にかなり近いのではないかと思います。また、電飾化につきましては必須中の必須として取り組み点灯させることにしました。※製品撮影時にパーキングメーターを点灯し忘れてしまったため写真で点灯を確認いただくことはできませんが、映画同様に赤いドーム状の部分とその下のグリーンの筒状の部分が発光します。

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