東芝:眼鏡不要の3D液晶テレビ 12月発売へ

2010年10月4日 20時39分 更新:10月4日 20時51分

12月から発売する裸眼で3D映像を見られる液晶テレビ(左)をPRする東芝の大角正明上席常務=千葉市で2010年10月4日、弘田恭子撮影
12月から発売する裸眼で3D映像を見られる液晶テレビ(左)をPRする東芝の大角正明上席常務=千葉市で2010年10月4日、弘田恭子撮影

 東芝は4日、家庭用としては世界で初めて、専用眼鏡なしで三次元(3D)映像が見られる液晶テレビを12月下旬に国内で発売すると発表した。3Dテレビは専用眼鏡が普及拡大のネックとの指摘もあり、新技術で需要掘り起こしを狙う。

 新たな3Dテレビは、角度の異なる複数の映像を生成する「インテグラルイメージング方式」を採用。液晶パネルに張った特殊なシートを通して映像を映し出すことで、裸眼で高精細な3D映像を楽しめる。2D映像を3D映像に変換する機能も搭載した。画面サイズは12型と20型の2機種で、想定価格は12万円と24万円前後。月1000台以上の販売を目指す。

 3Dテレビは、国内ではパナソニック、ソニー、シャープ、東芝、三菱電機が発売しているが、いずれも専用眼鏡が必要なタイプだった。会見で大角(おおすみ)正明上席常務は「眼鏡がないほうが3D映像を楽しんでもらいやすい。今後は眼鏡なしの流れになっていくだろう」と述べ、今後40型以上の大型サイズでも裸眼3Dテレビの製品化を検討する。

 ただ、調査会社BCNの調べでは、9月の薄型テレビの販売台数に占める3Dテレビの割合は2.5%にとどまっている。道越一郎アナリストは「裸眼で3Dを見たいというニーズは多いが、今回の製品は小型で価格が高め。まだソフトも少ないので、3Dテレビの本格普及にはもう少し時間がかかる」と指摘している。【弘田恭子】

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