2010年10月4日 11時17分 更新:10月4日 11時42分
【ソウル西脇真一】08年に核施設の無能力化措置として爆破された北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)にある黒鉛減速炉の冷却塔跡地で、建設工事が行われていることが分かった。衛星写真を公開した米シンクタンク「科学・国際安全保障研究所」(ISIS)によると、冷却塔の再建にしては規模が大きく「写真からは新冷却塔建設の準備なのかは分からない」としている。
米衛星会社のデジタルグローブ社が9月29日に撮影した写真によると、冷却塔跡地の周辺には建設中の2棟の小さな建物や、掘削作業用とみられる設備、トラックなどが写っていた。昨年10月の写真ではこうした動きはなかった。
08年6月に爆破処理されたこの冷却塔は、原子炉から出る水蒸気の熱を放散させる施設で「北朝鮮の核施設の象徴」のようにみられていた。