国勢調査:手渡し用封筒を誤ってポストへ 各地で相次ぐ

2010年10月3日 2時30分 更新:10月3日 10時48分

国勢調査の調査書など一式を入れて配布された茶封筒の一例(左の二つ)。調査員に手渡して回答する場合に使用する。郵送を希望する場合は右の封筒で投かんする必要がある=平川哲也撮影
国勢調査の調査書など一式を入れて配布された茶封筒の一例(左の二つ)。調査員に手渡して回答する場合に使用する。郵送を希望する場合は右の封筒で投かんする必要がある=平川哲也撮影

 1日現在の世帯構成などを調べる国勢調査の調査票回収が同日始まった。今回から、調査員への手渡しに加え、郵送でも提出できるようになったのが大きな変化だが、誤って手渡し用封筒をポストに投函(とうかん)するミスが各地で相次いでいることが分かった。切手を張らずに投函されたものもあるといい、総務省は「初めての試みで、勘違いされる方がいるかもしれない」と、小型の郵送用封筒の使用を呼びかけている。

 同省などによると、国勢調査の調査票を調査員に手渡す場合は大きな封筒「調査書類収納封筒」を、郵送の場合は切手不要で小型の「調査票郵送提出用封筒」を、それぞれ使用するルール。ただ、手渡し用封筒の下部には、連絡先として市区町村役場の住所が記載されており、これが間違いのもとになっているとみられる。

 こうした事態を想定し、同省は今年8月、誤って投函された手渡し用封筒を破棄しないよう、郵便事業会社に協力を依頼。同社は郵便物として扱わず、原則として連絡先の市区町村に取りに来てもらう措置をとっている。

 国勢調査は5年ごとに実施。調査員との面会を拒む世帯が増えるなどし、前回(05年)の回答率は過去最低の95.6%に落ち込んだ。このため今回は郵便での提出を採用したほか、前回、回収率が最低だった東京都では、インターネット経由の回収も試行されている。【平川哲也】

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