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ウィキリークス:米公電暴露 北朝鮮核問題で中国「日本の拉致執着、妨げに」

 【北米総局】ウィキリークスによる米外交公電暴露で、中国政府関係者が米側に「日本の拉致問題への執着は(北朝鮮核問題の前進には)役に立たず、壊しかねないと思わせる」と述べ、懸念を表明していたことが明らかになった。

 公電は昨年6月に在北京米大使館から本国に送られた。北朝鮮は同5月25日に2度目の核実験を行った。中国側は、北朝鮮の挑発行動について「度を越している」との認識を示し、中国側の抗議や北朝鮮の6カ国協議復帰を求める取り組みは「効果がなく、北朝鮮を前進させられるのは米国だけ」とした。

 また中国外務省の何亜非次官(当時)は09年4月の公電で、米大使館幹部に「北朝鮮は米国との直接対話を望んでおり、『だだっ子』のような振る舞いをしている」と語った。また日本の国連安保理常任理事国入りは「中国国民が受け入れるのは難しい」と述べた。

 在ソウルの米大使館から今年2月に送られた公電で韓国高官は「北朝鮮は(日本の)民主党の扉をたたくためいくつかのチャンネルを使っている」と指摘した。

 一方、国際刑事警察機構は30日、ウィキリークス創設者のアサンジ氏を性犯罪容疑で国際手配した。

毎日新聞 2010年12月2日 東京朝刊

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