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宅見組組長逮捕:服役組員内妻に報酬10年、2400万円

 指定暴力団山口組の有力組織、宅見組(大阪市)が「ヒットマン」の家族に報酬を提供したとされる事件で、報酬は約10年間で計約2400万円に上ることが、大阪府警への取材でわかった。宅見組は抗争事件に関わった組員を昇格させ、服役した場合、家族らに月20万~30万円を払う制度を設けていたとされる。府警は報酬の仕組みなどについて、山口組ナンバー3で宅見組組長の入江禎(ただし)容疑者(65)=暴力団対策法(称揚等の禁止命令)違反の疑いで逮捕=らを追及する。

 他に逮捕されたのは、宅見組系組長の玄正吉(57)=大阪市淀川区三津屋北1=と宅見組幹部の柳沢昌行(43)=同市西淀川区佃2=の両容疑者。府警は、別の組員ら男女3人も逮捕状を取って行方を追っている。

 入江容疑者らの逮捕容疑は、府公安委員会が08年10月に出した、服役中の組員への金品の提供を禁じる命令を無視し、翌月から今年4月まで19回にわたり、組員の内縁の妻に計390万円を振り込んだとしている。入江容疑者は否認しているという。

毎日新聞 2010年12月1日 23時40分

 
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