<高額療養費>低所得者層の軽減見送り
毎日新聞 12月1日(水)20時10分配信
厚生労働省は、医療費の自己負担が一定の上限を超えると払い戻しを受けられる高額療養費制度について、低所得者層の上限引き下げを見送る方針を決めた。年収300万円以下の世帯を対象に引き下げを検討していたが、必要となる2000億円以上の財源確保が難しいと判断した。2日の社会保障審議会医療保険部会に示す。
高額療養費制度は、各月の自己負担の上限額を超える分について、健康保険組合など保険者から払い戻される制度。上限額は年収に応じて決まり、70歳未満の場合、住民税非課税世帯で約3万5000円、年収約800万円以下で約8万円、それ以上の世帯は月15万円。12カ月以内に4回以上利用した場合は限度額が低くなるが、それでも長期療養が必要な患者には負担が重く、患者団体などが上限引き下げを求めていた。
同省は年収300万円以下の世帯について半額程度の月4万4000円に引き下げる一方、年収約800万〜約1000万円の世帯を18万円に、1000万円以上の世帯を25万円にそれぞれ引き上げる案を軸に検討していた。【鈴木直】
高額療養費制度は、各月の自己負担の上限額を超える分について、健康保険組合など保険者から払い戻される制度。上限額は年収に応じて決まり、70歳未満の場合、住民税非課税世帯で約3万5000円、年収約800万円以下で約8万円、それ以上の世帯は月15万円。12カ月以内に4回以上利用した場合は限度額が低くなるが、それでも長期療養が必要な患者には負担が重く、患者団体などが上限引き下げを求めていた。
同省は年収300万円以下の世帯について半額程度の月4万4000円に引き下げる一方、年収約800万〜約1000万円の世帯を18万円に、1000万円以上の世帯を25万円にそれぞれ引き上げる案を軸に検討していた。【鈴木直】
最終更新:12月1日(水)20時10分
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