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ザ・コーヴ:「恣意的に編集」…取材受けた准教授が提訴

 米映画「ザ・コーヴ」に登場している遠藤哲也北海道医療大准教授が、映像を恣意(しい)的に編集され名誉を傷付けられたとして、日本で上映権を持つ「メダリオンメディア」(東京都)と配給会社「アンプラグド」(同)に登場部分の削除や1100万円の損害賠償を求めて提訴していたことが1日、分かった。

 大阪地裁に提訴されたが、東京地裁に移され同日、第1回口頭弁論が開かれた。2社は争う意向とみられる。

 訴状によると、遠藤准教授は07年2月、海外の共同研究者に紹介されたルイ・シホヨス監督から、海洋生物の水銀汚染が題材との名目でドキュメンタリー映画製作への協力を依頼され取材を受けた。

 遠藤准教授は、監督が特定の思想や価値観に基づいたイルカ漁非難を隠したまま取材したとして「映画は極めて主観的で非科学的な内容。客観性が重視される科学者としての信用を失墜させる行為だ」と主張している。

 准教授本人が和歌山県太地町で購入したイルカの肉を持つ映像を巡っては、実際は別のイルカに関する説明なのに「水銀が検出された」との字幕を挿入される恣意的な編集もあったという。

 メダリオンメディアは「担当者が不在」、アンプラグドは「係争中のためコメントは控える」としている。

毎日新聞 2010年12月1日 21時59分(最終更新 12月1日 22時10分)

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