鉄人２８号、街の救世主に？　経済効果を１４２億と試算

　阪神大震災からの復興のシンボルとして昨秋、神戸市長田区に設置された「鉄人２８号」のモニュメントについて、大阪市立大大学院の研究チームは１日、１４２億７千万円の経済波及効果があったとの研究結果を発表した。

　見学者数を１日１万人と推定し、周辺の商店で使うお金や現地までの公共交通機関の運賃などで試算。地元商店街には昨年１０月〜今年３月の半年間で、約８億８千万円の利益があったと算定した。

　研究チームの前川知史非常勤講師（都市計量分析）は「今後も持続的な効果が期待できる。ほかの自治体が地域の資源を掘り起こす指針になるのではないか」と話している。

　鉄人２８号は神戸市出身の漫画家・故横山光輝さんの代表作。モニュメントは高さ１５メートルで、ＪＲ新長田駅前の公園に設置されている。