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栄の老舗ジャズ喫茶「YURI」がリニューアル−以前の雰囲気を残しつつ /愛知

みんなの経済新聞ネットワーク 12月1日(水)18時16分配信

栄の老舗ジャズ喫茶「YURI」がリニューアル−以前の雰囲気を残しつつ /愛知
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以前の雰囲気を残しつつ、新しくなった「YURI」店内
 創業41年目を迎えた老舗ジャズ喫茶「YURI(ユリ)」(名古屋市東区東桜1、TEL 052-951-7800)が30年ぶりの全面改装を行い、11月19日にリニューアルオープンした。(サカエ経済新聞)

 長年の根強いファンが多い同店だけあり、改装するにあたり話題を集めた今回のリニューアル。改装では外観を新しくしたほか、内装の木材を張り替えたりインテリア類を新しくするなどしたほか、スタッフの使い勝手なども改善したという。店内に約4,000枚ある50〜60年代のジャズのレコードの収納スペースも増やした。30年間ジャズを流し続けて来た大型スピーカーは健在だ。

 「10年、20年と通っていただくお客さまも多く、それぞれの思い出が詰まっている店でもあるので『改装しないで』との声も多かった」と話す同店オーナーの清水研一さん。「でも、老朽化が進んでいたこともあり、営業を続けるためにも新しくする必要があった」。改装をする際に最も気を付けたのは、「前の雰囲気を残しつつ新しくする」こと。「これまで通りの温かい優しい雰囲気を残しつつ新しくすることを意識した。モダンすぎず、かといって古くさい感じにもしたくなくて…。実はこのさじ加減が一番難しかった」と笑う。

 「改装は店側の目線で行っているので、お客さまからは『あれはなくなったの?』と聞かれることも多く、そういった声が改めて聞けるのもうれしい」と清水さん。最も多く聞かれるのは、入り口にあったサックスを持った大きなタヌキの置物だという。「タヌキの置物は今、静養中(笑)。実は置くスペースが少なくなってしまったこともあり、どうするか思案中」だという。

 オーディオマニアやレコードマニアが集まる同店。改装の際は、店内の雰囲気だけでなく「音の鳴り方」もより良くするためにこだわったという。「店内にはふんだんにムクノキを使っている。ムクノキを使うことで音が安定し、音を当て続けることで木が育ち、店内が一つの楽器のようになる」と清水さん。「これまで30年間使って来た木は本当に楽器のようになっていた。それを新しい木に変えたので、また1から10年20年かけて木を育てて楽器にしていく作業が始まった」。

 リニューアルでは、長年同店のオーディオを見ている専門家にアドバイスをもらいながら機材を設置し、スピーカーの角度も調整、オーディオを鳴らす電源も変えた。天井も30センチ高くすることで、より良く音が回るような工夫も施した。それでも、「初めて音を出す際には、どれほど音が変わってしまうのかと、とても緊張した」と清水さん。心配した第1音は「それほど悪くなくて安心した」という。「初日に音を聞いた時より、5日後の方が音が良い。それは木が乾燥して音がなじんで来たから。お客さまにも『音が良くなった』と言っていただける」と話す。

 「いかにもな『ジャズ喫茶』にはしたくない」と清水さん。「オーディオやレコードのマニアの方にはもちろん、そうではない人にも使いやすい喫茶店として満足していただけるようにしていきたい」という。「新しい空間を生かしながら、これから少しずつなじませていきたい」とほほ笑む。

 フードなどのメニューは変更しない。主なメニューは、ピラフ、チキンライス、カレー(以上840円)、タコライス(945円)、コーヒー(420円)、オリオンビール(680円)。

 営業時間は12時〜24時(日曜・祝日は22時くらいまで)。月曜定休。

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最終更新:12月1日(水)18時20分

みんなの経済新聞ネットワーク

 

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