USB Cinnamon (Aタイプ⇔Bタイプ USBケーブル/1.5m)
リアル感
音質向上
ケーブル長の選択肢が・・・
最近良く「デジタルケーブルで音質が変わるなんてチャンチャラ可笑しい」的話が書かれているのを見かけますが、そんな議論20年以上も前にすでにされていたし、結論も出ていたはず。オーディオが趣味として最早廃れたも同然、世代的な継続もなく、過去の論はなかったことになっているのは少し寂しくも感じます。
さらにかつてもありましたが、「プラシーボ」なる言葉。嘲笑的意味合いで使われてもいますが、そもそもこの言葉、「分からない人」や「経験のない人」にとって極めて都合のいい言葉で、コンプレックスの大逆転をもたらす「魔法の言葉」でもあります。音はだれでも持っている五感によって感知されるので、対象が同じなら誰にとっても同じだと、変な勘違いをしている結果でもあります。
例えば味の差。ワインのソムリエが味を効き分けるのはインチキに決まっていると思っている人は、どのくらいいるのでしょう。
匂いだとどうでしょう。香水の調香師など、明日から自分にだってできると本気で思っている人がいたとしたら、かなり痛い人間だと断定しても、ほぼ間違いないです。
視覚の色にいたっては、色盲や色弱の人はかなりの比率で存在し、特にだからといって何ら気にもせず生活しています。
そもそも暑さ寒さなど、人それぞれ。鈍感な人もいれば神経症的に反応する人だっているはずです。
当然のように、聞き分けられる人、聞き分けられない人は、存在するのです。だからどうだというのではありません。聞き分けられない人が、聞き分けられると言い張っているのを見つけて、そら見たことかと裸の王様の子供よろしく、一事が万事一括りに捨て去ろうとするのは、気持ちがすっとするでしょうが、人の感覚の多様性を全て一律に葬り去る行為だとは思いも及ばないのでしょうね。
中にはブランド志向の延長で、音の差など気づきもしないのに大金を使うことに意義を見出す人もいるでしょうが、そんな人どんな趣味にでも存在しますから気にする程のことではありません。
オーディオが金をかければかけるほど何でも良くなるみたいに勘違いされやすい趣味なのが、社会的嘲笑的「プラシーボ論」が住み着きやすい土壌だったりしますが、趣味的ピューリタズムで突き詰めれば結局オーディオは「耳道」だったり「耳比べ」だったり?感じたことは感じた、感じ無いことは感じない。それ以上のものではありません。才能もあるでしょうが、経験もあるのです。聴覚の優れた才能や経験が金になることがまれなので、なにか誰でも一緒みたいに勘違いしている人がいますが、当然のように違います。プロの「ゴールデンイヤー」が、各オーディオメーカーにいたりしますが、結局はそういう事。いい音を求めているだけです。
もう一つこの手のケーブルの試聴記を見ていて気づいたのが20年以上前に見たオーディオケーブルの素材開発競争の事。LC-OFCだ、PCOCCだ、6Nだ8Nだなど、かつて散々書かれていた内容と、現在のUSBケーブル試聴記の記事内容と、ほぼリンクしています。USBデジタルケーブルだろうと、素材の音は出ているのです。
で、やっと本題ですが、このCinnamonは、LC-OFCに銀コーティングした物で、解像度は高くエネルギッシュだけれど銀コーティングのおかげで少しはドンシャリ傾向が抑えられているのかなぁ・・・、などと買う前には想像していました。少なくともハイC/Pなら、LC-OFCが一番です。
実際のところ確かにそのとおりだったのですが、正直比べる対象もないので絶対的評価軸を持たずに言いますが、第一のインパクトとして、なによりリアル感がすごい。これまで使っていた付属のケーブルがどんな素性ものか不明なので、比べるのも何ですが、再生される演奏空間の空気感気配感が、俄然違います。空間の広さと密度と実体感が違います。そのなかで演奏者の音が広がるのですが、音の分離がどうとか高音が刺さるとかそんなつまらない次元の話が消し飛んでしまう、つまりリアル感です。
もちろんこんなことは、そういう種類のソース音源で初めて分かることですが、逆にスタジオ多重録音の大して金もかけていない普通のJ-POPなんかでも、ガチャガチャとして音が潰れて渾然となって聞こえていた音源でも、びっくり。全部の楽器が分離して録音できていたのに気づいてしまいました。圧縮音源にもかかわらず。
とにかく分解能と、空間再現力、楽器の実体感は素晴らしく、音の立ち上がり立ち下がりが極めて早い結果、こういう音になっているのだと思います。エネルギーの高低バランスもフラットで不足がありません。使っているAudinst HD-mx1が、私的には普通のオーディオ機器として認識出来るレベルまでジャンプアップしました。
とはいえ、このケーブルをつないだ当初1時間ほどは線が細く繊細だけどパッとしない、元のケーブルと大して代わり映えのしない音で、「デジタルケーブルなんて音は変わらない!」なんて人の意見を証明するような状態でした。でもそのまま半日もすると、当初とは別次元の音場表現で、闊達で繊細、空間エネルギーの横溢した素晴らしい音に豹変、デジタルケーブルにもエージングは必要なのだと改めて思う経験もしました。
それを分かった上であえて言いますが、この傾向の音だと、繋ぐ機器によっては、線の細い、繊細で楽器自体の音が薄い実体感がないと感じる人がいるかもしれません。要は空間表現力です。それを期待していないのなら、またそういう機器を使っていないのなら、この傾向の音は違うかもしれません。レンジは狭くてもOFCあたりを使ったどっしり傾向のものか、極細線を束ねたしっとり音楽性とバランスを重視したタイプのもののほうがいいかもしれません。いっそ、高くても8Nあたりを使ったタイプとか、アメリカ的極太特殊構造タイプなんかも、多分低域にエネルギーが集まると思います。試してませんけど。
「音場は広く音像は小さく」というのが、オーディオの一つの理想型だと私は思っていますから、これを実現しているこのケーブルは、私自身としては買ってよかったと大満足しています。第一この値段なら安い。LC-OFC自体は、オーディオケーブルとして実は好きではなかったのですが、たかだか1万数千円のPCオーディオに大金かける気にもなれず、でもUSBケーブルで音が変わることは分かっていたので、ハイC/Pなら多分LC-OFCと踏ん切ったのが大正解。これ以上となると、一体いくら必要なのかとも思いますし、そもそもHD-mx1にはすでにこのケーブルでもオーバークオリティなのではないかとも思います。
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