周南市の徳山港と大分県国東市の竹田津港を結ぶ周防灘フェリー(周南市)は1日、現行の1日9往復18便を来年2月1日から5往復10便に減らすと発表した。2009年以降の高速道の各種割引制度や、景気低迷による利用者減が響いた。運航するフェリーも2隻から1隻に減らす。
同社によると「休日千円」などの高速道割引が始まった09年3月から利用客が激減。07年度に5万9450台だった利用車両が09年度は4万1300台、旅客も07年度8万9100人から09年度5万3900人に減った。09年度の売上高は07年度から4割近く落ち込んだという。
今年6月には高速道の一部区間で無料化の社会実験がスタート。長藤正則営業部次長は「竹田津の周辺にも無料化区間が多く、フェリー利用がさらに減った。ダイヤは不便になるが、航路存続のためやむを得ない」と説明する。
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