虚偽の決算報告書を作成し、会社の運転資金名目でみずほ銀行から約5億円をだまし取ったとして、東京地検特捜部は1日、元同行築地支店渉外第1課課長代理、武田広人(35)▽コンサルタント会社「プロシード」社長、宮田誠(66)▽税理士、吉野道明(48)--の3容疑者を詐欺容疑で逮捕した。特捜部は3人が5億円の大半を個人的に流用したとみて、詳しい使途の解明を進めている。
逮捕容疑によると、3人は共謀し、年間約1000万円しかなかったプ社の売上高を約60億~72億円とする虚偽の決算報告書を作成。報告書と融資の稟議(りんぎ)書を同行築地支店支店長らに提出し08年7月と10月の2回にわたり、プ社名義の口座に約5億円を振り込ませ、詐取したとしている。【鈴木一生】
毎日新聞 2010年12月1日 20時53分(最終更新 12月1日 21時53分)