自・み、秋篠宮ご夫妻に「早く座れ」とやじ飛ばしたとして民主・中井議員の懲罰動議提出へ
天皇皇后両陛下が出席された議会開設120年記念式典で、民主党の中井 洽衆議院予算委員長が「早く座れ」とやじを飛ばしたとして、野党が批判を強めている。
みんなの党の渡辺善美代表は「本当に精神状態が緩んでいる。まずは中井議員が土下座をしておわびすべきだと思います」と述べた。
1日、みんなの党の渡辺代表の口から飛び出した土下座要求。
その相手は、前国家公安委員長の民主党のベテラン・中井 洽衆議院予算委員長。
11月29日、天皇皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻を招待して国会で催された議会開設120年記念式典で、秋篠宮ご夫妻が陛下の入場まで起立されていたところ、中井議員が「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」とやじを飛ばしたと野党側が批判している。
これを明らかにしたのは、みんなの党の桜内文城議員の11月30日のブログ。
この件について、桜内議員は「ブログに書いてある通りですし、いろんな方がおっしゃってますよね」と述べた。
桜内議員は、ブログで「ある民主党ベテラン議員」としたうえで、「想像を絶することが起こっていた」とつづっていた。
1日、中井議員は「(やじではない?)全然。隣の人にしゃべっただけだよ。工程表を見せて、お座りになると書いてあり、一同着席になっていると。『どうしたんだろう』と、『お座りにならないと大変だよね、みんな』と。『宮さまに伝えてないのかね』と、そういうことを申し上げただけ」と述べ、「隣の人と話しただけで、やじではない」と否定した。
式典の進行表では、秋篠宮ご夫妻が入場されたあと、いったん着席されて、陛下が入場される際、もう一度、全員が起立すると書かれていた。
当時の映像を見ると、進行表のようなものを見ながら、隣の同僚議員と身ぶりを交えて話し、壇上を指さす中井議員の姿が確認できる。
すぐ近くにいたみんなの党の水野賢一議員は1日午後、「殿下のお耳にまで入ったかどうかはわからない。『早く座れよ。こっちも座れないんだよ』ということとか、『聞こえるように言わなきゃわからないんだ』。そういうような発言をかなり大きな声で、やじるというよりは独り言にしては、かなり大きい声で言ってる」と証言した。
また、すぐ近くにいた自民党議員も「『着席になっとるじゃないか。早く座れよ。こっちも座れないじゃないか』というようなことを言っていた。かなりずっとブツブツ言っていた」と述べた。
たちあがれ日本の園田幹事長は「それに近いことをおっしゃったとすれば、それは大問題。懲罰に値する言動だと思わざるをえない」と述べた。
野党側は、事実なら処罰が必要としている。
一方で、その日の式典では、自民党の逢沢国体委員長の携帯電話が鳴るハプニングもあった。
中井議員は「僕が言うと怒られるから。秋篠宮さまがお入りになってから遅刻したやつが十数人いた」と述べた。
一方、民主党の羽田参院国対委員長は「やじということではなかったと認識している。式典ではありますので、私語を慎むのは当たり前のことだと思っている。それだけでも、しっかり陳謝する必要はある」と、やじでなくても、陳謝が必要との考えが示されている。
自民党とみんなの党は、中井議員の発言に対し、懲罰動議を衆議院の事務総長に提出する方針。
(12/01 18:10)