東京電力は30日、定期検査中の福島第2原発4号機(富岡町)で、原子炉冷却剤浄化系の弁から針金(直径約0・5ミリ、長さ約10センチ)が見つかったと発表した。弁製造業者の作業員が29日正午ごろ、分解検査中に発見した。
しかし、作業員が東電に報告したのは30日。製造業者など関係企業は、運転や保守管理で問題となりそうな事象はただちに報告する決まりになっている。東電は報告が遅れた原因と、針金混入の経緯を調べている。
弁は96年9月~97年1月の前回点検時には異常はなかったという。【種市房子】
毎日新聞 2010年12月1日 地方版