関西テレビ放送株式会社

２９日大阪府泉大津市の国道で男性が車ではねられ大けがをした事件で、警察は出頭してきた無職の男を逮捕しました。
自動車運転過失致傷などの疑いで逮捕されたのは大阪府貝塚市の無職・豊福正弥容疑者（２５）です。
調べによりますと豊福容疑者は２９日午前２時２０分ごろ泉大津市の国道２６号線で、近くに住む男性（４４）を車ではねてそのまま逃げた疑いが持たれています。
男性は左足骨折の重傷です。
警察はひき逃げ事件として調べていましたが、３０日朝になって豊福容疑者が友人に付き添われて警察に出頭し、現場に残されていたドアミラーと乗っていた車が一致したため逮捕しました。
警察の調べに対し豊福容疑者は「何かに当たったことに間違いない。人かもしれないので出頭した」と話しているということです。

大阪市中央区の禁止区域内でラブホテルを営業していたとして、ホテルを経営していた会社が摘発されました。
風営法違反の疑いで書類送検されたのは、ホテル「ロンドン」を経営する有限会社「キターズ」と、その主任の男(４７)です。
警察の調べによりますと、キターズは中央区日本橋１丁目の禁止区域内で、ラブホテル「ロンドン」を営業した疑いがもたれています。
ロンドンはラブホテルの営業が禁止されている病院や学校から２００ｍ以内の範囲にあり、普通のホテルとして届け出がされていました。
しかしラブホテルの要件である性的な好奇心に応じるための大型の鏡が、２４室中２２室に設置されていて、実際にはラブホテルに当たると判断されました。
大阪府警はこれまでにもロンドンの立ち入りを実施し、鏡の使用をやめるよう指導してきましたが、営業を統括していた主任の男が全く改善しようとしなかったため、今回の摘発に至りました。

台湾産のウナギを愛知県産と偽って販売したとして、大阪の水産加工会社の幹部ら３人が逮捕されました。幹部らは、逮捕前、ＦＮＮの取材に対し、責任をなすり付けあう発言をしていました。「半分騙されたようなもの」逮捕前、関西テレビの取材に応じる水産加工会社「大福」の専務木本隆祥容疑者（６３）は３０日、不正競争防止法違反の疑いで逮捕されました。調べによりますと、木本容疑者と「セイワフード」の元常務岩井裕和容疑者（５５）ら３人は、ことし５月までの半年間に台湾産ウナギおよそ９７０キログラムを愛知県産と偽装して販売した疑いがもたれています。木本容疑者は「偽装は岩井容疑者から頼まれた。ウナギの焼き直しとか、を頼んでくる。（Ｑ最初はだれが？）常務（岩井容疑者）や、向こうの常務からの依頼（Ｑいつ気づいた？）最後の方になってから。圧力的なものはあったで資金繰りとかそんなんで」一方、岩井容疑者は逮捕前、「自分から偽装を持ちかけたが、木本容疑者が『いけいけ』という感じだった」と話していました。３人は偽装によっておよそ１６００万円の利益を上げていたとみられ、調べに対して容疑を認めています。

公園や駐車場などに利用されているリサイクルした砂利「再生砕石」に、人体に有害なアスベストが混入していることが、市民団体の調査でわかりました。「再生砕石」は、コンクリートを砕きリサイクルした砂利で公園や駐車場などに利用されています。市民団体「東京労働安全衛生センター」などが、９月から１１月までに大阪・京都・兵庫の３府県６４ヵ所を調査したところ、６３カ所で「再生砕石」の中にアスベストを含む建材の破片が見つかりました。この団体によりますと、建物の解体工事現場でコンクリートとアスベスト建材の分別が徹底されていないためアスベストが混じった可能性が高いということです。東京労働安全衛生センターの外山尚紀さんは「人体へのリスクはどのくらいかわからない。今後調査する」と話していました。この団体は、関西の自治体に解体工事の際のアスベストの管理・監督を強化するように求めたいとしています。

沖縄県のアメリカ軍普天間基地移設問題について、関西空港での受け入れも検討すべきと発言していた橋下知事。しかし、３０日、「関空は受け皿にはならない」と受け入れを否定しました。
「橋下知事が『大阪、関空はどうか』と言っているので一度、見てこようかと思っている」（仲井真弘多・沖縄県知事）
再選を果たしたばかりの沖縄県の仲井真知事が意欲を見せる関西空港の視察。普天間基地の一部機能の移転先として期待しているのです。と、いうのも・・・「大阪府は基地を負担していませんので、もしこういう問題がおきれば、真っ先に汗をかかなければいけない、県だと、府だと思っています」（橋下知事・ことし５月の全国知事会議での発言）
これまで、至る所で橋下知事が関西空港への基地受け入れに含みを持たせる発言を続けてきたからです。沖縄県民にとって基地の県外移設は悲願ですが日米合意では沖縄県内へ移されることに。仲井真知事は関空に活路を見出そうというのですが・・・３０日朝、橋下知事は「政治の状況は日々刻々と変わっていく。関西空港は、残念ながら伊丹と統合して事業運営権を民間に売却するという話がスタートしてしまったので。基地負担軽減の受け皿になるということは今の方向ではないと思う」と、関空受け入れを完全に撤回。代わりに、以前からやり玉に挙げるあの空港を提案しました。
「将来性が見えない、先行きが全く見えない海上空港は神戸空港ですから。これは先行き全く見えませんから。できたら仲井真知事に見て頂きたいなと思っている。」（橋下知事）
これに対し、神戸市の矢田市長は「コメントはしない」と沈黙。迷走する普天間問題の解決は、やはり容易ではないようです。

反捕鯨団体によるトラブルが相次いでいる和歌山県太地町で、海岸沿いの立入禁止区域の罰則が１２月１日から強化されることになりました。
イルカ漁が行われている和歌山県太地町。海辺には反捕鯨団体とみられる外国人が現れ、漁の様子を見守りました。そんななか、町では入り江付近の立入禁止区域の罰則を強化する条例改正に踏み切りました。アメリカ映画「ザ・コーヴ」で残酷だと批判された太地町のイルカ漁。ことしの漁が解禁されてからも、「シー・シェパード」のメンバーらが監視を続け、イルカを供養するといって海に花や酒を撒いたり、漁の最中に海で泳いだりするなど、抗議活動を行っています。
【シー・シェパードのメンバー】「漁師はイルカやクジラを殺していて、罪を犯している」
入り江に沿った遊歩道などは落石の危険があるためすでに立入禁止になっていますが、反捕鯨団体のメンバーらが侵入して漁を撮影し、警察などの厳重注意を受けるケースが相次いでいました。１２月１日からの罰則強化で、悪質な違反行為に対しては５万円以下の罰金が科されることになります。
【地元の漁師】「注意しても全然話を聞いてくれない。僕らとしても（罰則強化は）いいと思いますけどね」
太地町では、まずは注意喚起と指導を行い、悪質な行為には罰金を科す方針です。

気象情報会社の新入社員の男性が時間外勤務などを苦に自殺したとして、遺族が会社に対して約１億円の賠償を求めていた裁判で、会社側は和解を申し入れました。
訴えによりますと、おととし１０月、千葉市の気象情報会社「ウェザーニューズ」の新入社員だった男性（当時２５）は、半年で９００時間を超える時間外勤務をさせられたうえ、上司から「真剣に生きていない」などと言われ、自殺したということです。
遺族はこうしたプレッシャーが男性を自殺に追い込んだとして、会社を相手に約１億円の損害賠償を求めていました。
３０日の初弁論で、会社側は「１人の優秀な青年が生命を散らし、反省の念をもっている。真摯に話し合いをしたい」と遺族側に和解を申し入れました。
一方、遺族側は「どこまで会社が対応してくれるのかという懸念や不安はあるが、和解を進めたい」と和解に応じる方針を示しました。

奈良県議会は、３０日から始まった定例議会が１８８８年に開かれた第一回から数えて３００回を迎えることを記念して、東大寺で行いました。
３０日は東大寺大仏殿前での記念行事の後、大仏殿の東廻廊に作られた即席の議場へ議員らが集まり、３００回の定例議会が始まりました。
東大寺での議会は、奈良県が大阪府から独立した翌年の１８８８年に開かれた第一回と、１９８７年１２月の２００回に行われた歴史があります。
３０日は広く開かれた議会を作るために、県民の声を聞く機会を増やす条例が提案され、採択されました。
東大寺での開催は３０日だけですが、議会は来月１４日まで行われます。

一般のホテルを装って、いわゆる「偽装ラブホテル」を営業していたとして、兵庫県警は明石市のホテルを捜索しています。
風営法違反の疑いで捜索を受けているのは、明石市大蔵八幡町の「ＨＯＴＥＬ　ＶＥＬＶＥＴ」と経営者の自宅です。
この経営者は、兵庫県の条例でラブホテルの営業が禁止された地区で、一般のホテルを装う「偽装ラブホテル」を営業していた疑いがもたれています。
警察は４回にわたって警告を行ってきましたが、改善が見られなかったため捜索に踏み切りました。
国は来年１月に風営法を改正し、対面式のフロント業務のないホテルなどは「ラブホテル」と指定され、摘発の対象となります。
県内には１７６店舗の「偽装ラブホテル」があるとみられ、警察は取り締まりを強化する方針です。

３０日未明、兵庫県姫路市で住宅を全焼し、焼け跡から８５歳の女性とみられる遺体がみつかりました。
３０日午前１時４０分ごろ、姫路市香寺町恒屋の住宅で「火事です」と近所の人から消防に通報がありました。
消防がかけつけ、火は約１時間後にほぼ消し止められましたが、木造２階建ての住宅約１５０平方メートルを全焼し、１階の居間からこの家に１人で住む常陰菊野さん（８５）とみられる遺体がみつかりました。
常陰さんは足が不自由で、普段は老人ホームで暮らしていますが、２９日夕方から一時帰宅していました。
警察と消防は居間の電気ストーブの電源が入ったままになっていたことから、ストーブから何かに引火した可能性もあるとみて、実況検分を行い出火の原因を調べています。

京都・南座では、毎年恒例の「吉例顔見世興行」が３０日、始まりました。
市川海老蔵さんは顔のケガで休演しています。
東西の歌舞伎役者が集まる吉例顔見世興行。南座には、３０日朝早くから大勢の歌舞伎ファンが詰めかけました。
今回は出演予定だった市川海老蔵さんが先週、東京都内で暴行を受け、顔の骨を折る大ケガをしたため、舞台を休演する異例の事態となっています。
歌舞伎ファンの女性たちからは、「残念です。玉三郎さんとのコンビで楽しみにしてたのに」「反省しないといけないね。お父さんもそう言ってた。１９、２０歳と違うからね」などといった声が聞かれました。
海老蔵さんが、ことしの顔見世に出演することはないということで、代役は片岡仁左衛門さんらが務めます。
満員となった初日の舞台は、８４年ぶりの上演となる「羽衣」で幕があけ、優雅な舞で天界へ昇る天女の姿に会場から歓声が上がっていました。
京の年の瀬を彩る顔見世興行は来月２６日までです。

プロ野球・阪神タイガースの藤川俊介選手が、本拠地・甲子園球場のおひざ元にある兵庫県警甲子園警察署の一日署長に任命されました。
１２月１日から始まる年末特別警戒を前に、西宮市の甲子園球場前ではセレモニーが行われ、阪神タイガース期待の若手・藤川俊介選手が甲子園警察署の１日署長に任命されました。
藤川選手は今年、ルーキーながら一軍に定着し攻守にわたって活躍しました。しかし、慣れない警察官の制服姿にやや緊張した様子で訓示を行いました。
藤川選手は署員を前に、「署員の皆様には、市民が安心してすがすがしい新年を迎えられるよう、年末特別警戒に全力で取り組んで頂くことをお願いし、私の訓示と致します。」と述べました。
藤川選手はこの後、阪神甲子園駅の前に立ち、市民に直接交通安全や防犯を呼びかけるということです。

今年７月、大阪府門真市で会社員の男性に暴行を加え死亡させたとして逮捕された少年２人が、事件直前に７０歳代の男性を襲ったとして再逮捕されました。
強盗傷害の疑いで再逮捕されたのは、高校生の１６歳の少年と、作業員の１８歳の少年です。２人は今年７月、京阪門真市駅の近くで７０歳代の男性の脇腹を蹴るなどして、男性のバッグを奪おうとした疑いがもたれています。２人はバッグを奪わず逃走しましたが、男性は全治１ヵ月の重傷を負いました。２人はこの約１０分後に６００ｍほど離れた路地で、出勤途中の会社員・櫛下町泰行さん（当時２４歳）を殴って死亡させバッグを奪ったとして、今月９日に逮捕されています。２人は警察の調べに対し「自由に使える金が欲しかった」などといずれの容疑も認めています。