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西宮市立中央病院:「移転、建て替えも」 検討委で市長 /兵庫

 経営難に苦しむ西宮市立中央病院(同市林田町)が、抜本的な経営再建策を検討している。同市は有識者や医師会でつくる「中央病院移転整備等検討委員会」(委員長、竹政順三郎・西宮市医師会顧問)を設置し、先月16日に初会合を開いた。来年3月には最終報告書を策定する予定で、河野昌弘市長は「経営問題を解決するため、移転や建て替えも視野に入れる」と話している。

 同院は病床数257床、14診療科を持つ総合病院として、地域の医療サービスを担ってきた。しかし、02年ごろから、収支が悪化。昨年度決算では約6億円の赤字を計上し、累積赤字は約85億円に及ぶ。05年には延べ約7万1000人いた入院患者が、09年には同約5万6000人まで減った。

 同院は原因として、最寄り駅の阪急今津線門戸厄神駅から徒歩で約10分かかる立地の悪さや、建築から35年たった施設の老朽化を挙げている。昨年には「中央病院改革プラン」を策定し、緩和ケア病床設置などの対策を講じてきた。しかし、利用者数は微増にとどまり、効果は限定的だった。このため、「経営改善について、抜本的な対策が必要」として、検討委員会の設置を決めた。

 委員会は今後、月1回のペースで会合を開催。診療機能や移転を含む施設の在り方、独立行政法人化など経営形態について検討を進める。【浜名晋一】

〔阪神版〕

毎日新聞 2010年12月1日 地方版

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