【武田修宏の直言】Jリーグでリストラの嵐が吹き荒れている。横浜MではDF松田直樹(33)、MF山瀬功治(29)が戦力外通告を受けた。サポーターが抗議をしたそうだが、私も名門の横浜Mまで…というショックと憤りを感じる。
近年、Jクラブでは功労者や実力者を「年俸が高い」という理由だけで構想外としている。私も年俸が急に600万円まで下がるなどの経験をしたが、その根底にあるのはいつもクラブ経営の問題だ。資金難のため、手っ取り早く高額選手の放出でその穴を埋める。
個人的にはクラブ経営がうまくいかないのは、リーグ全体のシステムが良くないからと考えている。正直に言えば、最近のJリーグは露出が少ないし、スポーツニュースでも取り上げられる機会は少ない。何度も言っていることだが、抜本的なリーグ改革に今こそ取り組まないといけない。
私はかねてJ1の「10チーム制」を唱えている。トップクラブに資金を集中させることで、より良い経営環境を与えることは不可欠。さらにプロ野球のクライマックスシリーズのようなシステムを導入すべきではないか。ナビスコ杯優勝、準優勝チーム、リーグ前後期の1位クラブなど4チームで最終ステージを戦えばいい。試合も全国中継でゴールデンタイムに放送すれば、世間への認知度も上がるはずだ。
ただ現時点でJリーグには何かを変えようとの動きは見えない。早く手を打たないと、サッカー界が破滅するのではと危惧している。
【武田修宏:たけだ のぶひろ】
1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。
Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
http://sports.horipro.co.jp/takeda/
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