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【神奈川】県独自の歴史教科書 記述を訂正・修正へ2010年12月1日 全県立高校で二〇一二年度から日本史必修化を目指し、県独自で作成した「郷土史」「近現代史」の教科書の内容をめぐり、県教委は三十日、南京事件や歴代知事などの記述について、訂正や修正することを決めた。 (寺岡秀樹) 県教委によると、記述内容そのものの変更は、「近現代史」が九カ所、「郷土史」が二カ所の計十一カ所。 「近現代史」では、一九三七年の南京事件について、欄外の注釈で「攻略の過程で、日本軍は一般市民、非戦闘員をふくむ多くの中国人を殺害した」と記述していたが、「多くの」を削除した上で、「なお、被害者の具体的な人数について、さまざまな説がある」と新たに加えた。 また、松沢成文知事ら歴代知事に関して「常に時代に先駆けた理念を示し、実行してきた」と評していたのを、各知事が制定した代表的な条例の例示にとどめた。 県教委が九月に教科書を公表した後、県議会文教常任委員会で委員から、南京事件や松沢知事に関する記述について「評価が加えられている」などの指摘があった。 県教委は「委員からの意見は真摯(しんし)に受け止めた上で、生徒が歴史的事実を客観的に、主体的に調べ考えられるように検討し直した」としている。 このほか、新たにルビを振ったり、単元ごと抜け落ちていた巻末の索引項目を追加するなどした。
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