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時間外労働:産婦人科医の当直めぐる裁判 奈良県側が上告

 奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医2人が、当直勤務を時間外労働と認めないのは違法として、割増賃金の支払いを求めた訴訟で、県は30日、当直勤務を時間外労働と認めた1審・奈良地裁判決を支持し「労働時間に当たる」とした大阪高裁判決を不服として上告すると発表した。

 武末文男・県医療政策部長は「過重な労働環境だったことは争わないが、当直勤務を全て時間外勤務で対応するのは困難。医師の需給状況や全国の救急医療の状況などを踏まえた慎重な判断を上級裁判所に求めたい」と述べた。

毎日新聞 2010年12月1日 10時31分(最終更新 12月1日 12時19分)

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