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心も凍る「就職“超”氷河期」 連敗で鬱…面接会に臨床心理士 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:就職・転職
「超氷河期」ともいわれる就職状況の中、来春の新卒予定者らを対象にした就職面接会が30日、大阪市内で開かれ、内定が決まっていない大学生ら約1500人が参加した。今年は“連戦連敗”で鬱状態に陥り、専門家による心のケアを受ける学生が増加。会場には、こうした学生のための相談コーナーも初めて設けられ、厳しい年の瀬を迎える学生たちの就活事情が改めて浮き彫りになった。
でも大手志向…企業もため息
面接会は大阪労働局などが主催。例年より約3カ月前倒しで開催され、大阪府内の中小企業など70社が参加し、参加者は前年より約1.5倍増えた。
大阪市の男子学生(22)は「自分に合った職場を探しているが、どうすればいいか分からない。親からは年内に決めろと言われている」と焦りを隠せない。
労働局によると、来春の新卒者の就職内定率は、10月1日現在で全国平均が過去最低の57.6%、近畿でも過去2番目に低い60.5%まで落ち込んでいる。
「若い人は大手に目を向けがちですね…」と話すのは、居酒屋チェーンなどを展開する丸善食品(大阪市東住吉区)販売一課の安藤学課長(34)。住友金属工業子会社の住金精鋼(大阪府堺市)の藤本善弘総務室長(49)も「住金のブランドだけでは優秀な人材は来てくれない」と本音を漏らす。
この日の面接会でも、座席が埋まり、ブースからあふれるほどの学生が集まった企業もあったが、逆に学生がほとんど寄りつかないブースもあるなど「二極化」が目立った。
「危険で体力がなければできない仕事と勘違いされている」と綜合警備保障採用部の小西晶課長代理(39)。実際、警察官や消防士を目指す学生らが“滑り止め”として同社を受けるケースも多いという。