|
2010年11月30日(火) 19:28 |
|
|
半年間のブラジル人職業訓練終了
長引く不況で、岡山県に暮らす日系ブラジル人らも苦境に立たされています。 日系人が再就職に必要な技能を修得できるよう、総社市で行われてきた半年間の職業訓練が、30日最終日を迎え、修了式が行われました。
国の人材育成事業として6月から行われてきた、職業訓練です。 総社市や岡山市などで暮らす16人の日系人が、日本語やパソコンなどを学んできました。 皆、充実した表情で修了証書を受け取ります。 デカセギとして来日し、自動車部品工場などで働いてきた彼らですが、2年前の世界同時不況で日本人と同じように職を失いました。 再就職には日本語のコミュニケーション能力が不可欠です。 のべ650時間あまりの勉強で、当初はひらがなを書くことさえ難しかったのですが、半年後、小学校で教わる漢字もマスターしていました。 研修では、市立図書館の使い方など生活に必要な術も教わりました。 リーマンショック以降、200人以上のブラジル人が総社市を去り帰国を余儀なくされた一方で、日本で暮らすことを選択した彼らです。 30日までに新しい仕事が決まったのは2人だけです。 日本人でも職が見つからない今日、系ブラジル人を取り巻く環境はいっそう厳しさを増しています。 訓練で得た自信を就職に結びつけることができるか、試練は続きます。
|
|