海老蔵ケンカ売る！灰皿テキーラ「飲め」

　歌舞伎俳優、市川海老蔵（３２）が顔を殴られ重傷を負った事件で、海老蔵が“挑発行為”を働き、相手の暴行を誘発していたことが１１月３０日、分かった。一緒に酒を飲んでいたグループに、灰皿でテキーラを飲ませようとしたり、相手の髪を引っ張り頭に酒を浴びせたりしたという。逮捕状が出た中南米系ハーフの男（２６）は、かつてサッカー・Ｊリーグのジュニアユースに所属していた暴走族の元リーダー。警視庁は、ビルの外壁や階段に残された血痕が海老蔵のＤＮＡと一致したことを受け、事件が起こったバーで現場検証を行い、店内でも血痕を確認した。

　薄暗い会員制カラオケバーで、目の据わった歌舞伎界の貴公子が、キツ〜い蒸留酒を「俺の酒が飲めないのか」と言わんばかりに差し向けた。

　アルコール度数が高いテキーラは通常、ショットグラスで味わうが、海老蔵が注いだのはなんと灰皿。吸い殻を落とす皿になみなみと酒をつぎ、泥酔状態で強要すれば、相手が侮蔑行為と取っても仕方がない。

　この愚行は、日本テレビが逮捕状の出た２６歳男の関係者の話として報じた。父親の歌舞伎俳優、市川團十郎（６４）に「具合が悪くなった人を介抱していたら、いきなり殴られた」と説明していたが、実は自身の悪態が事件の火種となっていた。

　海老蔵は２５日未明、東京・西麻布の１１階会員制カラオケバーで、知人の暴走族リーダーら数人のグループと入店。その後、６階のダーツバーに移動し、再び１１階の店で飲み直した。泥酔した海老蔵はテキーラを灰皿に注ぎ、そのグループを挑発。嘔吐したリーダーの頭を叩き、「しっかりしろ！」と罵倒。

　仲間にも「おまえらもしっかりしろ！　先輩の面倒を見るのが筋だろ」と“にらみ”を利かせた。手荒い介抱を巡り、リーダーの後輩にあたる２６歳男が激怒し、海老蔵をボコボコにしたようだ。捜査関係者によると、海老蔵がリーダーの髪を引っ張り、頭に酒をかけたことが暴行を受ける決め手となったという。

　海老蔵の酒グセの悪さは有名で、酒場で会った初対面のプロ野球選手に「いくらもらってるの？　俺なんか６０歳までに国から２億円もらえる」と暴言を吐いたなど、枚挙にいとまがない。

　警視庁では２６歳男の行方を追っているが、日テレは男の関係者の話として、男から連絡を受けた別の友人が「出頭しないのか？」と当人に聞いた際、「面倒くせぇ」と電話を切ったことを報道。東京・杉並区の男の自宅にも居る気配はなく、逃走した可能性が高い。

　事件が新展開を見せる中、バーのあるビルの非常階段に残されていた血痕が鑑定の結果、海老蔵のＤＮＡと一致。警視庁は１１階の会員制カラオケバーで暴行を受けた疑いが強いと見て、３０日午後から同店の現場検証を実施したところ、店内でも血痕を発見。それが裏付けられた。

　防犯カメラには、ハーフの男が何者かを抱きかかえる姿が映っていた。海老蔵は事情聴取で「この男に殴られた。逃げるのが精一杯だった」と話しており、店内で出血するほど殴られた後、非常階段から逃げ出したが、追いつかれ、１階と２階の間でも暴行を受けたようだ。

　ＣＭや看板興行を抱える歌舞伎界のプリンスの酒乱行為が事実なら、さらに激震が走りそうだ。

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