三菱電機子会社、図書館システム不良で 3000人分の個人情報流出

2010.12.1 05:00

 三菱電機の子会社、三菱電機インフォメーションシステムズ(東京都港区)は30日、同社が愛知県岡崎市など国内の3図書館に納入した蔵書検索・予約システムに不備があり、利用者約3000人分の個人情報が流出した、と発表した。情報の悪用は確認されていない。

 8月上旬、岡崎市立中央図書館で159人分、中野区立図書館(同中野区)で51人分、えびの市民図書館(宮崎県)で2761人分の氏名、住所、貸し出し履歴などが、インターネット経由で外部に流出。

 データは同社システムを導入している他の図書館のサイトに複写され、誰でも閲覧できる状態になっていた。

 同社の担当者が既存の図書館システムをほかの図書館に転用しようとした際に、3図書館の個人情報を削除しないまま転用したのが原因という。

 記者会見した門脇三雄社長は「システム管理者として責任を果たせていなかった。再発防止を徹底し、信頼回復に努めたい」と陳謝。新規受注をしばらく見合わせる考えを示した。

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