小惑星「イトカワ」の微粒子が確認された「はやぶさ」のカプセルから、やや大きめの微粒子が新たに数百個見つかり、宇宙航空研究開発機構は、イトカワのものかどうか確認を急ぐことにしています。
小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルからは、1ミリの100分の1以下の微粒子が1500個見つかっていて、これまでの分析で、そのほとんどが小惑星「イトカワ」で採取したものと確認されています。カプセルには微粒子を入れる部屋が2つあり、これまで調べたのはそのうちの一方で、宇宙航空研究開発機構によりますと、ほかにないか詳しく調べたところ、数百個の微粒子が新たに確認されたということです。これらの微粒子は、1ミリの10分の1から100分の1ほどの大きさで、これまで見つかっていた多くの微粒子よりやや大きめで、イトカワのものかどうか確認を急ぐことにしています。宇宙航空研究開発機構では、近くもう1つの部屋も開ける予定で、微粒子の数はさらに増える可能性があります。宇宙航空研究開発機構の向井利典技術参与は「微粒子は大きければ大きいほど、詳しい分析が容易になることから期待している」と話しています。