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神奈川県の必修日本史教科書、自虐的記述ほぼ削除 29日に最終案 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:学校教育・学力問題
神奈川県内のすべての県立高校で日本史を必修化するのにあたって、県教育委員会が作成中の「近現代史」の教科書に日本の過去の歩みをことさらにおとしめる記述があった問題で、教科書案から問題の記述がほぼ削除されたことが27日、分かった。最終案は29日に作成され、決定する見通し。教科書記述の改善について有識者らによる検討会議は「バランスがとれている」と評価している。
4月末に示された教科書のたたき台では、南京事件を「南京大虐殺として国際的な非難をあびた」などと、日本軍の「残虐性」を強調し、犠牲者数も過大な数字を記述していた。しかし、最終協議で出された教科書案では、欄外記載となり「大虐殺」の表記や犠牲者数は削除された。
日露戦争での日本の勝利がアジアに期待と希望を与えた点については、前回は「この期待に日本は応えることはなく(植民地を拡大していく)」と否定的な記述だったが、今回は史実が淡々と紹介された。
神奈川県の日本史の必修化は、県教委が平成25年度実施を目指す独自の試み。松沢成文知事は「(必修化で)愛国心や郷土愛がはぐくまれると思う。しっかりした日本人の育成に日本史は不可欠」と説明していた。しかし、前回のたたき台には自虐的な記述が随所にみられ、県議らから批判が出ていた。