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神奈川県教委、日本史独自教科書の修正案可決
神奈川県の全県立高校での平成24年度日本史必修化に向け、県教育委員会が作成中の独自教科書「近現代と神奈川」について、県教委は30日、南京事件の被害者数を「多くの中国人」としていた記述から「多くの」を削除、「具体的な人数について、さまざまな説がある」と付け加えるなど、内容を修正する案を可決した。今年度中に製本し、来年4月から先行実施10校で使用する。
今年4月末時点では、南京事件を「南京大虐殺として国際的な非難をあびた」とし、被害者数も過大な数字を記述するなど、日本の過去の歩みをおとしめる記述が多く見られた。しかし、9月の最終案ではこうした記述はほぼ修正され、南京事件は欄外記載となり「大虐殺」の表記は削除された。
今回はさらに9カ所を見直しており、県教委は「生徒が歴史的事実を客観的に考えられる記載とする視点などから検討を行った」と説明している。