傷害致死罪で母親を起訴　広島の女児虐待、完全責任能力を認定

　広島県福山市の浜先鈴美ちゃん＝当時（２）＝が虐待され死亡したとされる事件で、広島地検は３０日、傷害致死罪で母親の美和容疑者（２１）を起訴した。

　地検は約２カ月間の精神鑑定の結果、完全責任能力があると判断した。

　地検によると、金銭的に困るなどして「いらいらやストレスからやった」と供述している。今年の２月ごろから日常的に虐待をしていた。

　起訴状によると、夫の勝利被告（２０）＝同罪で起訴＝と共謀し、８月３０〜３１日、福山市の自宅アパートで鈴美ちゃんの頭や顔を数回殴るなどの暴行を加えた上、浴室で風呂の湯を入れた衣装ケースに無理やり沈めて、急性窒息死させたとしている。