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鳥インフル感染11月中旬以降か 定期検査で「陰性」の結果
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鳥インフルエンザへの感染が疑われる鶏が見つかった養鶏場で、殺処分作業に向かう県職員ら=30日午後、島根県安来市
高病原性鳥インフルエンザの感染が疑われる鶏が見つかった島根県安来市の養鶏場が、感染の有無を調べる定期の抗体検査を11月16日に受け、松江家畜保健衛生所の分析で陰性の結果が出ていたことが30日、県などへの取材で分かった。
県は、5羽の鶏が死んだことが確認された29日までの約2週間に感染した可能性があるとみて、経緯や原因を探っている。疑い例が出た養鶏場では、飼育する約2万3千羽の殺処分作業が30日午後から本格化し、3300羽を処分した。
島根県は30日、疑い例があった養鶏場以外の県内47業者を対象に、目視や聞き取りで調査した結果、異常な鶏は見つからなかったと発表。隣接する鳥取県でも同様の調査で、県内88カ所の養鶏農家で異常はなかった。鳥取県はさらに、疑い例があった養鶏場から半径10キロ以内にある3カ所について、一部の鶏でウイルスの遺伝子を調べるPCR検査をしたが、いずれも陰性と判明した。
松江家畜保健衛生所によると、抗体検査は生きた鶏を抽出して実施。一定数以上の鶏を飼育する業者は月1回の抗体検査を受けるよう指針で定めている。
(2010/11/30 23:39 更新)