2010年10月2日 19時42分 更新:10月2日 20時37分
東京六大学野球の秋季リーグは2日、1回戦2試合を行い、東大が早大を4-2で破り、08年秋から続いていた連敗を35で止めた。法大は慶大に2-1で先勝した。
東大は同点の六回1死一、二塁で、館(2年・富山中部)が右前適時打を放ち、勝ち越した。先発の鈴木(1年・時習館)が2失点完投。早大は12残塁の拙攻が響いた。
法大は三回、長谷川(3年・常葉菊川)の左中間への2点本塁打で先制した。先発の加賀美(4年・桐蔭学園)は8安打1失点で、3試合連続となる完投勝利を挙げた。
最後の打者を遊ゴロ併殺打に切って取るとマウンドの東大・鈴木はチームメートからもみくちゃにされた。05年秋以来、5年ぶりとなる早大撃破にスタンドも沸き立った。
“金星”の主役は1年生の鈴木だ。直球とスライダーを丁寧に低めに集めた。七回2死満塁のピンチでも、追い込んだ後の外角低めの際どい直球がボールと判定されても笑顔を見せる余裕さえあった。リーグ戦登板わずか3試合目ながら「集中できていた。疲れも感じなかった」とひょうひょうとしたもの。9安打を浴び、7四球を出しながらも要所を締め、147球で完投した。
打線もこれまで7戦全敗していた斎藤から5安打ながら3得点と奮起。連敗を抜け出した御手洗監督は「とにかく長かった。特にこんな形で斎藤君から勝ててよかった」と笑顔だった。
一方、まさかの敗戦を喫した早大は、応武監督が広報を通じ「帰って練習します」というコメントを残し、試合後の取材を受けず球場を後にした。【岸本悠】
(1)法大1勝
法大002000000◆2
慶大000000001◆1
(法)加賀美-広本(慶)竹内大-長崎▽本塁打 長谷川(法)
(1)東大1勝
早大011000000◆2
東大00200101×◆4
(早)斎藤、大石-市丸(東)鈴木-田中淳