図書館のシステムでトラブル
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図書館のシステムでトラブル

11月29日 17時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

三菱電機の子会社が全国の公立図書館に納入しているシステムの不備で、200人以上の利用者の個人情報が閲覧できるなどのトラブルが相次いでいたことがわかりました。

トラブルが相次いだのは、東京・港区に本社がある「三菱電機インフォメーションシステムズ」が設計し、全国70余りの自治体に納入している図書館のシステムです。会社側の説明によりますと、愛知県岡崎市と東京・中野区の公立図書館を利用している人の名前や住所、本の貸し出し履歴などの、個人情報あわせて210人分が、一部の図書館のホームページの中で、外部から見られる状態になっていたということです。担当者が利用者の個人情報を削除しないまま、ほかの図書館にシステムを納入したのが原因だったということです。また、岡崎市の図書館のホームページでは、ことし3月から4月にかけて、一部の蔵書の閲覧や貸し出し予約ができないシステム障害が続きました。利用者の1人が、新しく入った書籍を自動的に検索できるようパソコンに設定していたため、システムの対応能力を超えたのが原因でしたが、会社側では、多数の検索に対応できる新しいシステムがあったのに交換していなかったということです。トラブルが相次いだことについて、三菱電機インフォメーションシステムズは「図書館とその利用者に迷惑をかけ、深くおわびします。再発防止策を講じて信頼回復に努めたい」と話しています。