加古川市民病院と神鋼加古川病院の統合・再編問題で市は、地方独立行政法人(独法)加古川市民病院機構への用地・建物の無償譲渡など、経営移管に必要な関連議案を29日開会の市議会定例会に提案した。病院統合・再編調査特別委員会で審議する。
議案によると、無償譲渡するのは、用地が市民病院(米田・東神吉・西神吉町)の約2万9100平方メートル(時価約16億6100万円)と、すでに市が買い上げている神鋼病院(平岡町)の約1万7500平方メートル(12億3400万円)。建物は市民病院の別館と中央診療棟など5棟延べ約1万8100平方メートル(約45億1800万円)。一方、市民病院本館と神鋼病院の建物は無償貸与とする。
また、独法設立の経費として、23億8300万円の起債を申請する議案も提案した。定例会は12月10日までの予定。【成島頼一】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2010年11月30日 地方版