菅直人首相は30日、首相官邸で日韓・韓日両議員連盟の表敬を受けた。首相は席上、日韓図書協定に基づき韓国側に引き渡す方針の朝鮮王室儀軌など計1205冊について「野党は与党の邪魔をするのが国会の常で、少し足踏みを続けているが、何とか早い時期にお渡しできるようにさらなる努力をしたい」と述べ、同協定の承認が遅れている責任を野党側に押しつけた。
一方、仙谷由人官房長官は同日午前の記者会見で、「ひたすら国会に協定の承認をいただくということでお願いをするのみ。協定が承認され、引き渡されることは、これから未来志向の100年の一つの証になる」と話した。