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COP16開幕「京都議定書」で協議難航か
地球温暖化対策を話し合う国連の会議「COP16」が29日、メキシコ・カンクンで開幕した。温室効果ガス削減の国際協定「京都議定書」にかわる新たな協定作りがテーマだが、協議は難航が予想されている。
COP16は、13年以降の「ポスト京都議定書」の策定が最大のテーマとなっている。京都議定書は、二酸化炭素の排出量1位の中国を含む発展途上国に削減義務はなく、2位のアメリカも批准していないなど効果の乏しさが指摘されてきた。
新しい協定について、日本や欧州連合(EU)などの先進国側は、主要排出国のすべてが相応の責任を持つ公平性を主張している。一方、途上国側は削減義務が生じると経済成長を抑制されるため、京都議定書の延長を求めていて、対立が続いている。こうした中、EUが途上国側に歩み寄る姿勢を示しており、京都議定書の延長を断固阻止したい日本が孤立する恐れも出ている。新たな協定作りは難航必至とみられ、日本も厳しい交渉が迫られそうだ。
会議は来月10日まで行われる。
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