(CNN) 米紙ニューヨークタイムズや欧州主要紙は28日、告発サイト「ウィキリークス」が新たに公開した機密文書約25万点の詳細な内容を報じた。イラン、パキスタンの核問題やグアンタナモ米軍基地内の対テロ収容所、中国の情報政策をめぐる各国当局とのやり取りの記録が多数含まれている。
文書は同紙と英紙ガーディアン、仏紙ルモンドなど4紙に事前に公開されていた。ギブズ米大統領報道官は、「盗み出された機密文書」を公開することで米外交と情報要員らが危険にさらされるとして厳しく非難した。
公開された主な文書の例としては、バーレーンのハマド国王やサウジアラビアのアブドラ国王らが米国にイランの核開発阻止を強く要請し、「今のうちに蛇の頭を切り落とすべきだ」(アブドラ国王)などと促したとの公電がある。
また、イエメンのサレハ大統領が今年1月、ペトレイアス米中央軍司令官(当時)と国際テロ組織アルカイダ系勢力の掃討作戦について話し合った内容として、大統領が「今後も(作戦中の)爆弾は米軍でなく、わが軍のものだと言い続ける」と述べたとする公電も含まれる。