(追記)
http://blog.livedoor.jp/captain_nemo_1982/archives/509465.html
>興味ありません。私は規制推進派の言い分を代弁する気は全くないですが、かといって批判する動機も持ち合わせておりません。
ではどうぞご自由に。
(以上追記)
気になったのでこの頃のイギリスはどうだったのかを資料で眺めてみたい。
資料はこれ↓
http://www.homeoffice.gov.uk/rds/pdfs/100years.xls
とりあえず助かるわ。ありがと。
で、ちょっとした社会情勢などはこちらを。
http://megalodon.jp/2010-1128-1442-17/blog.livedoor.jp/captain_nemo_1982/archives/509465.html
●強姦罪告発要件の緩和
(1970年から匿名でも可能)
●強姦罪の定義拡大
(配偶者からの性行為強要が追加された)
●被害者支援体制の充実
(Rape Crisis centre、SARC)
との事。
他にも色々あるかもしれんが、それについては俺の能力と与えられた時間で調べるのはしんどいのはごめんなさい。
とりあえず数字をそのまま引用。
(強姦件数)
1960年 515
1961年 503
1962年 473
1963年 422
1964年 517
1965年 618
1966年 644
1967年 702
1968年 829
1969年 869
1970年 884
1971年 784
1972年 893
1973年 998
1974年 1,052
1975年 1,040
1976年 1,094
1977年 1,015
1978年 1,243
エクセルの「RAPE」の項目をそのまま貼り付けたのだが。
68年、どういうわけか前年から一気に100件増加。
それで強姦罪の申告が簡略化されたのだろう。
とりあえず数年ほどは横ばいを続けたが、なぜか73年は更に増加。71年とかはありがたい事に減少していたのに。
74年からは1000件台にのってしまった。
それでも不思議な事に1100には到達せずに推移していたのだが。
1978年に1200件に増加。前年に比べて200件ほどの増加となってしまっている。
それまでの水準が良いものとは思わないが、それにしたって一気にこれだけ増えるってどうなんだろうか。
ちなみに1978年は「みだらな子供の写真の頒布禁止」開始らしい。
これが公布だけなのか施行を伴っての事なのかは分からないが、一つの区切りになるかもしれない。
とはいえ、これ行こう強姦件数は減っていく。
1978年 1,243
1979年 1,170
1980年 1,225
1981年 1,068
1982年 1,336
1983年 1,334
1984年 1,433
1985年 1,842
1986年 2,288
1987年 2,471
1988年 2,855
頒布禁止になったとはいえ、1981年まで上下しながらも減少傾向なのは非常に喜ばしい。
これなら「児童ポルノ規制は性犯罪に影響与えないんじゃないの?」とも思うのだが。
どういうわけか1982年スコットランドで単純所持禁止となった時からこの傾向がなくなる。
なんで? どうして? と思ってしまう。頒布禁止まではなんとか我慢できても、単純所持禁止だとダメなのだろうか。
ちと気になったのでこの当時の時代背景も眺めてみたい。
この頃はサッチャーが首相をやっていたはずなので。
マーガレット・サッチャー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC
関連すると思われる事項をとりあえず引用しておく。
もっとも、俺視点でそう考えてるだけのことを抜き出してきただけだから、詳しくは自分でしっかりとリンク先に目を通したり、信用のおける資料を探ってもらいたい。
●英国首相(在任:1979年 - 1990年)
(失業者は)1982年には300万人を数えるまでとなる。
失業率はその後も1986年半ばまで減少に転じることはなかった。
まず、1982年まででも失業者300万人。その後も減少しなかったとのこと。
減少しないというのが横ばいなのか増加なのかはここでは分からないが、ともかく景気が良いとは言えなさそうな状況。
ただ、失業者が300万人という状況が79〜82年にあったのは確かかと。
これが、「失業者が増加して300万人」となったのか、「失業者が減って300万人」となったのかは分からない。まあ、問題になったのだから、増加して300万人になったのだとは思うが。
この辺り詳しくないのでごめん。
だが、不思議な事に79〜82年というのは強姦件数が若干ながら減少していった。
この時期の強姦件数を抜き出してみる。
1978年 1,243
1979年 1,170
1980年 1,225
1981年 1,068
1982年 1,336
就任が79年からなので78年は関係ないかもしれないが、比較のために。
失業者が増えたと思われるこの時期、件数の上下はあるが、一応は下降していたようにも思える。
79年は78年より件数が減ってるし、80年は79年よりは増えてるが78年よりは少ない。ほんの少しだけだけど。
81年になるとこれが79年より更に減少している。
しかし82年になると反転。
失業増加も三年も経つとさすがに我慢の限界になったのだろうか。
あるいはスコットランドの単純所持禁止が響いてるのだろうか。
そこが良く分からない。
が、とりあえず参考になる資料はないかと検索してみた。
そしたらこういうありがたいサイトがみつかった。
世界経済のネタ帳
TOP>世界>ヨーロッパ>イギリス>人口・雇用・失業率の推移
http://ecodb.net/country/GB/imf_persons.html
確認できるのは80年からになってるが、今の時点では丁度よいかと。
80年から83年までは雇用者減少・失業率増加となっている。
だが、そこから転じて雇用者は増えていっている。
失業問題を引きずったと言う割には不思議な経過を辿っている。
だが、失業率事態は86年まで、若干の減少傾向を示してるようにも見えるが、依然として高い水準になっている。
この時何があったのかは分からないが、不思議な事だとは思う。
ただ、86年〜90年まで失業率は改善され、雇用者も増えている。
雇用形態や給料がどんな水準だったのか、という疑問は残るが、とりあえずは以前よりましな状態になったのだろうか。
この図を好意的に解釈するならそういう事になるかと。
しかし、雇用状態は良くなってる、少なくとも悪くはなってないにも関わらず強姦件数はこの時期減ることなく増え続けている。
大雑把にこの時期の事を纏めてみた。
1978年 1,243
1979年 1,170 サッチャー就任
1980年 1,225
1981年 1,068
1982年 1,336 スコットランドで単純所持禁止
1983年 1,334 ここまで雇用減少・失業率増加
1984年 1,433 雇用回復開始(?)
1985年 1,842
1986年 2,288
1987年 2,471
1988年 2,855 単純所持禁止
1989年 3,305
1990年 3,391 サッチャー退陣
ちなみに1990年まで雇用は増えており、失業率も下がっている。
サッチャー退陣後、1994年までこれが逆転して雇用者が減って失業率が下がってしまうが。
景気が良い、といっていいのか分からないが、86〜90年にかけて、とりあえず雇用はあったようだ。
実態がどんなものだったのかは分からないが、多分景気は悪くなかったと思う。
にも関わらずこの時期、強姦件数は増えている。
強姦の増加は景気(というか雇用)とは関係無いのだろうか?
雇用形態や賃金の水準などが分からないから何とも言えない。
ちなみに、80年以降のイギリスは、GDPが伸び続けている。
より正確には、80年から81年までは減少、90年から93年までも減少しているのだが、それでもそれ以前より下の水準になるという事は無い。
GDPの推移
http://ecodb.net/country/GB/imf_gdp.html
GDPだけで国の豊かさをはかるわけにはいかないが、GDPの低い国が豊かだと言えるのかはやはり疑問。
他にも様々な要因があるが、どうも豊かさが強姦の発生に与える影響というのはさほどでもないのか、と思えてくる。
これらの情報だけで判断するのもどうかというところだが、とりあえずこれを書いてる現時点ではそれ以外の要素が大きいような気がしてならない。
他にも移民問題や治安問題などもある。
それらがどのように影響を与えているのかが分からないので何とも言えないが。
ちなみに治安については今のところこのサイトしか見てない。
犯罪関連統計資料
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/toukei.htm
ここに主要五カ国の犯罪推移の表もあるので参照していただきたい。
1988年から2001年しかないので、本当に参考程度にしかならないとは思うが。
それでも意外な事実が分かる。
イギリスの殺人の犯罪率は日本以外の他の国より低いのだ。
(参照)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/toukei.htm#主要5ヶ国における殺人の認知件数及び犯罪率
件数自体は増減を繰り返しながら増えていっているのだが、犯罪発生率は低い。
殺人の範囲にもよるので一概には言えないが、意外と犯罪は少ないというのが率直な感想だ。
この国でなぜ強姦が増加してるのか不思議でしょうがない。
同時期のイギリスの強姦は次のようになっている。
1988 2,855 単純所持禁止
1989 3,305
1990 3,391 サッチャー退陣
1991 4,045 雇用減少開始
1992 4,142
1993 4,589 雇用減少停止
1994 5,032 疑似写真禁止
1995 雇用回復開始
1996 5,990
1997 6,628
1997/8 6,898
1998/9(old rules) 7,641
1998/9(new rules)59 7,636
1999/00 8,409
2000/01 8,593
2001/02 9,734
一概に比べる事はできない。
88年には統計の取り方が変わったようでもある。
だが、それにしたって強姦だけが3倍余りにも増えるのか。
不思議でしょうがない。
強姦は増えやすい、というのが世界各国共通の悩みであり宿痾であるならともかく。
この時期のイギリスがどんな状況だったのかは分からない。
だが、なんでこれだけ強姦が増えてるのかが分からない。
ここまで来ると「これは何かのギャグじゃないのか?」「国家ぐるみで俺を騙そうとしてるのか?」などという馬鹿げた考えすら抱いてしまう。
おれは「ポルノが性犯罪抑制・減少を促す」という考えの持ち主なので、やはり「これはポルノ規制の影響が大きい」と考えてしまう。
少なくとも児童ポルノ規制によってイギリスにおける強姦は増加を止めた、というわけではない。
増加がゆるやかになった、というわけでもない。
上下しながら横ばい、というわけでもない。
減少なんか全然してない。
この時期イギリスにおいて減少して低い水準を保ってる犯罪は、不法性的交流などのようだ。
(参照)
この不法性的交流というのは、
「16歳未満不法性的交流」とは、
Unlawful sexual intercourse with a girl under 16
の翻訳であって、Rape「強姦」とは別の猥褻行為の犯罪。
重い性犯罪は以前からRape「強姦」に分類されて、Rapeには児童に対するRapeも含まれていた。」
という事らしい。
ともかく猥褻行為の事をさすらしい。
(参照)
児童ポルノ規制による性犯罪の増加
http://www42.tok2.com/home/seekseek/53.html
これは確かに喜ばしい事ではあるが、強姦以外の性犯罪がこれだけ少ないのに強姦が多いというのはおかしなものだと思う。それとも、世界的にも強姦より猥褻行為の方が少ないものなのだろうか。この辺りは他の国と比較しないと分からないところなので何とも言えないが。
だが、普通は逆なのではないだろうか。
どうしてこうなったのかは正直分からない。
もしかしたら、
「どうせ捕まるなら、刑務所送りになるなら、猥褻程度ではなく、一気にヤッてハメてブチコんじまえ」
とでも考えてるのかもしれない。
実際は加害者がどう考えているのかは、本人に聞いてみるしかないが。
また、関係があるのかどうか分からないが、児童誘拐も上昇の一途を辿っている。
スコットランドにおける単純所持禁止が始まった翌年から。
この当時はイギリスも雇用回復(あえて景気回復とまでは言いません)が始まったばかりなのだが、何ともくらいニュースである。
とりあえず俺でも見つけられるような資料をちょっとだけ眺めた見解が以上のようなものである。
雇用が創出され、失業率が改善しても強姦は増えていく一方のようだ。
また、殺人事件などはさほど増加してないにも関わらず、同時期の強姦は比べものにならないほどの増加をしている。
何より、児童ポルノ規制はこういった強姦などの歯止めにはなっていない。
不法性的交流と言われる強姦以外の猥褻行為は減少しているが。
そして気がかりなのだが。
こういった児童ポルノ規制の中で成長してきた者達は、その後どのような大人になったのだろうか?
彼らが健全に成長し、こういった犯罪に手を染めてない、健やかな人生を送っている、というならばまだ良い。犯罪を犯しているのは、ポルノが身近にあった頃の名残とも言うべき世代というならば、児童ポルノ禁止は少なからぬ成果をあげたと言えると思う。
健全な青少年を育てたのだから。
だが、実際はどうなのだろう。
児童ポルノ禁止が始まる前と後の世代ではどのような違いがあるのだろう。
気にはなるのだが、それを調べるためにはどうすればいいのか。
とりあえず少年犯罪発生率と、犯罪者の年齢分布などが参考になるのだろうか。
もっとも、それらを集めたところでその分析の仕方を考えねばならないのだが。それが俺に出来るとはさすがに思えない。能力と才能のない自分が本当に恨めしい。
あと時間と余裕と金だな。
これらは本当に欲しいものだ。
「俺、頑張ってしらべるから、誰かパトロン(資金援助者)になって!」
とか言ったら誰か名乗り出てくれるかな……。
ただ、児童ポルノ禁止論者の意見の一つに、健全な青少年の育成があったはず。
それが本当に出来たのかどうか。
調べてみたくはある。
とりあえず休むに似た下手の考えを長々と列記しました。
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