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政治資金報告:菅首相団体に献金 脱税で起訴の弁護士

 菅直人首相の政治団体「菅直人を応援する会」が、所得税法違反(脱税)で今年3月に起訴された弁護士(68)から100万円の個人献金を受領していたことが分かった。弁護士は8億円余の脱税に問われ、東京地裁で公判前整理手続き中。菅首相側は「弁護士であること以上のことは知らなかった。後日逮捕・起訴された旨知ったので、連絡がとれ次第返却する」と釈明している。

 都選管が19日公表した同会の09年政治資金収支報告書によると、献金は09年6月18日付で、100万円以上の個人献金はこれだけだった。同会は個人と政治団体から計5640万円の献金を受け、人件費や会合費などに約5530万円を支出。衆院解散翌日の7月22日に菅首相本人に300万円の「推薦料」を支出している。

 この弁護士は東京弁護士会所属で、今年2月に東京地検特捜部に逮捕された。起訴状は、公認会計士の元妻と共謀、個人事業として行った不動産取引を赤字会社の法人取引と装い、04~05年の所得計22億7600万円を隠し、所得税約8億4400万円を免れたとしている。【真野森作】

毎日新聞 2010年11月19日 15時04分(最終更新 11月19日 17時12分)

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