林昌勇一転残留！球団投手史上最高額で契約

　ヤクルトは２８日、去就が注目されていた守護神・林昌勇（イム・チャンヨン）投手（３４）の来季残留を発表した。

　契約期間は２年、来季年俸は３億６０００万円プラス出来高。球団では０６、０７年石井一（現西武）の２億５０００万円を上回り、投手史上最高額となった。３年目は双方の合意があった場合のみ延長する相互オプションとし、３年総額１４億２０００万円の大型契約を結んだ。

　退団が確実視されていた林昌勇が一転、残留の道を選んだ。決裂状態にあった残留交渉は、保留者名簿の提出期限である３０日を目前に急転。２７日午後、林昌勇が韓国から来日し球団関係者と対面。その夜に球団と代理人のパク・ユヒョン氏が４時間半にわたって会談を行った。一度解散したが、深夜０時半になってパク氏から球団側へ残留する旨の電話連絡。そこで、急きょ日曜日の２８日に東京・新橋の球団事務所を開けて発表するという綱渡りとなった。

　林昌勇は２９日に埼玉県内で行われる投手会ゴルフに出席。守護神の残留は、小川新監督体制で０１年以来１０年ぶりの優勝を目指すチームに朗報だ。奥村海外担当は「彼のピークはまだ終わっていない。来季もＣＳに行けるような内容を」と期待を寄せた。

　◆林　昌勇（イム・チャンヨン）１９７６年６月４日、韓国・光州市生まれの３４歳。９５年ヘテ（現起亜）入団。９９年サムスン移籍。９８、０４年に最優秀救援投手、９９年に最優秀防御率。００年シドニー五輪、０３年アテネ五輪アジア予選、０９年ＷＢＣなど多数の国際大会に出場。韓国通算は５３４試合で１０４勝６６敗１６８セーブ、防御率３・２５。０８年にヤクルト移籍。０９年５月１５、１６日の阪神戦（神宮）でプロ野球歴代２位の１６０キロを計測した。１メートル８２、８０キロ。右投げ右打ち。

[ 2010年11月29日 ]