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大館の中3男子自殺、両親「原因はいじめ」 市教委に再調査要請
10月1日に大館市で自殺した中学3年の男子生徒の両親が「自殺したのは教師と生徒による複合的ないじめが原因」などとして、市教育委員会に事実関係をあらためて調査するよう求めていることが28日、分かった。市教委は10月7日、両親に「学校生活でいじめなどの問題はなかった」と報告、両親が調査継続を望んでいないとして調査を打ち切ったが、両親は「(打ち切りを)要望していない」と否定。今月下旬になって市教委にはがきと電話で再調査を要請した。
市教委などによると、男子生徒は高校進学を希望し、9月19日に市内の志望校に体験入学する予定だった。だが7月15日に教師が体験入学の申込用紙を配布した際、この生徒にだけ用紙が渡らず、生徒は用紙を提出できないまま体験入学当日に志望校に集合した。引率の別の教師は申込用紙の未提出を理由に体験入学を認めず、1人だけ帰宅させた。
市教委は申込用紙が渡っていなかったことを確認し、生徒の死後の10月22日に校長らが家族に謝罪。市教委の調べに、教師は「(用紙を)渡したかどうか記憶にない」と答えた。引率の教師は市教委に「申し込みせず体験入学するのはルール違反で、生徒のためにならないと考えた」と話したという。両親によると、生徒は体験入学できなかったことに強いショックを受けていた。
自殺当日は、学校で別の生徒の学生服が切られ、近くでカッターナイフを持っていたこの生徒が疑われた。夜になって、学校側が生徒宅に「ナイフを持って来ないように」と電話。両親によると、生徒は「何もしていないのに、なぜ僕だけ疑われるのか」と話し、直後に自室で自殺した。
(2010/11/29 08:22 更新)
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