記事入力 : 2010/11/29 12:21:21
【社説】エセ科学者よ、北の砲弾の数字をどう説明するのか
北朝鮮が延坪島に向かい発射した122ミリ多連装ロケット砲の砲弾推進体からも、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件で使われた魚雷推進体に「1番」と書かれていたのと同様、インクを使って手書きしたと思われる「1」という数字が発見された。「天安」沈没事件合同調査団は今年5月、「天安」を沈没させた魚雷推進体の「1番」という数字は北朝鮮の軍需工場労働者が武器の部品を分類・整理するため手書きしたものだと発表した。
北朝鮮はこれに対し、「われわれは武器を作る時、必要な数字を機械で入れているので手書きはしない。仮に書いたとしても、魚雷が爆発する時に魚雷推進体の後部は温度が1000度以上に上がり、インクの数字は完全に燃えてしまう」と言い逃れした。米バージニア大学の韓国系物理学教授を称する人物は「魚雷推進体外部の塗料は爆発時に燃えてしまったが、これほどの熱なら、インクで書いた『1番』という数字も当然、燃えてしまっただろう。簡単な模擬実験でもすぐに証明できる」と言った。一部の野党議員や左派メディアは、この教授の主張を根拠に「天安」沈没が北朝鮮によるものだという調査結果を「ねつ造」と決めつけた。
今回、北朝鮮が発射したロケット弾の「1」という数字から、高熱の爆発でも手で書いたインクの数字は燃えず、そのまま残ることが分かった。それも「模擬実験」ではなく、実際の爆発現場から出た証拠だ。あのくだらない物理学教授と、そのエセ科学を担ぎ上げ、北朝鮮の言い逃れをかばった北朝鮮に近い左派は、今度はどう言い繕おうというのだろうか。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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