北朝鮮砲撃:李大統領「北の挑発には相応の代償を」

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は、北朝鮮による延坪島砲撃について、「北の挑発行為には必ず相応の代償を支払わせるようにする。退かずに対抗する勇気だけが平和をもたらす」と述べた。

 李大統領は29日午前10時、大統領府の春秋館(記者会見室)で「延坪島砲撃に関する国民への談話」を発表、今回の砲撃で殉職したソ・ジョンウ下士(二等軍曹に相当)とムン・グァンウク一等兵、民間人犠牲者二人に哀悼の意を表し、こうした犠牲が無駄にならないよう最善を尽くすとの強い意思を表明した。

 約7分間にわたる談話で、李大統領は「大統領として、国民の生命と財産を守れなかった責任を痛感する。(北朝鮮が)民間人に対し軍事攻撃を行うことは、戦時でも厳格に禁止されている反人倫的な犯罪行為」と非難した。そして、「砲弾が落ちたわずか十数メートル離れた場所では、生徒たちが授業を受けていた。若い命さえ眼中にない北朝鮮政権の残酷さに憤りを禁じ得ない」と強く糾弾した。

 李大統領は、中国が前日提案した北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議再開のための協議提案を念頭に置いてか、「今や、北朝鮮が自ら軍事的冒険主義と核を放棄することは期待できないことが分かった。どのような脅威と挑発にも退かずに対抗する勇気だけが『真の平和』をもたらすだろう」と述べた。そして、「これまで北朝鮮政権を擁護してきた人々も今、北の真の姿を悟った。わたしは、韓国国民と共に断じて退かない。今後政府がすべきことは確実に行う」と、重ねて強い調子で対抗する意思を明らかにした。

 また、「(韓国軍を)軍隊らしい軍隊にする」と、国防改革を計画通り強く推し進める意向を表明した。最後に、李大統領は「今は百の言葉より行動で示す時。政府と軍を信じ、力を合わせてほしい」と国民に要請した。

キム・ヒョンウォン記者

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チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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