大相撲九州場所で5場所連続17度目の優勝を果たした横綱白鵬が千秋楽から一夜明けた29日、福岡市内のホテルで記者会見し、「相当苦しかった。連勝記録もあったし、優勝争いも最後まで分からないところもあった」と率直な思いを語った。
双葉山の持つ史上最多の69連勝を狙ったが、2日目に稀勢の里に敗れて初場所から続いていた記録が63連勝で止まった。「休場を考えた。心と体が一つにならないんじゃないか」と思い悩んだという。
横綱朝青龍の引退で一人横綱となり、野球賭博問題でも揺れた激動の1年を振り返り「正直、早かったという印象。今はゆっくり休みたい」と大きく息をついた。来年の目標を聞かれると、しばらく考えて「貴乃花関の22回じゃないかな」と史上5位の優勝回数を掲げた。