ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

阿倍野 地上300m「空中回廊」…近鉄14年開業高層ビル

阿部野橋ターミナルビル展望台と同じ高さ300メートルからの北側の風景(2007年2月撮影、近畿日本鉄道提供)
阿部野橋ターミナルビルの完成予想図

 近畿日本鉄道が大阪・阿倍野で2014年春に開業する日本一高いビル「阿部野橋ターミナルビル」(高さ300メートル)の最上部に、3層(58〜60階)にわたり周囲をガラス張りにした有料の展望台を開設することが17日、明らかになった。360度のパノラマが楽しめる「空中回廊」を設け、屋根がなく外気に触れられるのが特長で、新たな観光名所として人気を集めそうだ。

 展望台は「地上300メートルの空気や大空を実感できる」(近鉄)開放感が売り物だ。60階部分の空中回廊は1周約180メートルで、六甲山から生駒山まで大阪平野をとりまく山並みが一望でき、明石海峡や関西国際空港も見渡せる。58階に約1000平方メートルの広場を作り、階段状のウッドデッキを設けて憩いの場とする。

 夜景を楽しめるよう夜間も営業するほか、「大阪平野で最も早く初日の出が見られる場所」として、元日早朝の営業も検討する。

 大阪周辺で現在最も高いのは、大阪市住之江区の大阪府咲洲(さきしま)庁舎(旧大阪ワールドトレードセンタービルディング=WTC=高さ256メートル)だ。1993年に開業した「梅田スカイビル」(大阪市北区、173メートル)の展望台は開業当初の入場料が大人1000円(現在は700円)で、近鉄はこれを参考に入場料を検討中。

 阿部野橋ターミナルビルは、地下2階〜地上14階に売り場面積が国内最大級の近鉄百貨店阿倍野本店が新装開業、16階には美術館、17階以上にオフィスと高級ホテルが入る予定だ。

2010年11月17日  読売新聞)
現在位置は
です