トラＯＢ会長に川藤氏　『何でワシやねん』

　阪神のＯＢ会総会が２７日、大阪市内のホテルで行われ、新ＯＢ会長に川藤幸三氏（６１）が選出された。

　昨年１１月から務めていた田淵幸一会長（６４）が、来季から楽天のヘッド兼打撃コーチに就任することに伴う交代。田淵氏から「川藤やから、明るいＯＢ会になるやろ」とバトンを託された川藤氏は「急に『何でワシやねん』という大役を仰せつかった。でも、ワシらは、みんなタイガースのおかげでここまでやってこられたということを肝に銘じて、一生懸命やらせていただきます」と懇親会の席でいきなり“川藤節”をさく裂させた。

　現役時代、ともにプレーをし、これまでも親交のあった真弓監督も、川藤氏の会長就任には大歓迎の様子。「タイガースで長く現役をやられた方。僕も阪神に来て、ずっと付き合わせてもらってます。熱心だし、ＯＢ会も一つになれるんじゃないかと思う」と喜んだ。また、真弓監督は優勝を義務づけられた就任３年目の来季への思いを「今、チームは新旧交代の大事な時期。その時期に監督をやらせてもらっているし、川藤さんではないけど、性根を入れてやっていきます」と川藤魂を継承し、不退転の決意で指揮を執ることを約束した。　（大久保晋）