白鵬１７度目Ｖ！史上５人目の５連覇達成／九州場所

　大相撲九州場所千秋楽（２８日、福岡国際センター）１４勝１敗の白鵬が優勝決定戦で豊ノ島を下し、５場所連続１７度目の優勝を決めた。５連覇は大鵬（６場所）、北の湖、千代の富士、朝青龍（７連覇）に続く史上５人目の偉業。また本割で琴欧洲を下して今年の白星を８６とし、昨年記録した年間最多勝記録に並んだ。豊ノ島は本割で稀勢の里を下し１４勝１敗の好成績を残したが、惜しくも初優勝を逃した。

【写真で見る】優勝決定戦、豊ノ島は白鵬に後ろを取られ…

　白鵬は豊ノ島に右腕を掴まれたが、逆に右腕をたぐって背後に回りこむと、最後は送り投げで決着をつけた。本割では白鵬、豊ノ島ともに白星を挙げた。白鵬は右を浅く差すと、左からの上手投げであっさりと琴欧洲を下した。豊ノ島は左四つから引いたが稀勢の里は落ち着いてさばいて一気に前に出る。防戦となったが土俵際で逆転の掬い投げを決めた。

　魁皇は立合いで把瑠都の左腕を抱えると、すぐさまとったりで把瑠都を土俵に這わせた。栃煌山は突いて鶴竜の上体を起こすと、タイミング良く引き落とした。豪風は立合いで阿覧に叩き込まれながらも残し、あわてた阿覧を逆に引き落とした。栃ノ心は右四つに組むと落ち着いた取り口で白馬を寄り切った。

　琴奨菊は左四つから得意のがぶりで玉鷲を下し９勝目。７勝７敗同士の一番は、豊真将が押し込んでいったところを安美錦がいなして引き落とした。負け越した豊真将の新三役はまたもお預けとなった。豪栄道は右四つから右前まわしを引くと外掛けで土佐豊を倒し１２勝目。高見盛は立合いで二本差すと一気に前に出て猛虎浪を寄り倒して勝ち越した。

　三賞は豊ノ島が敢闘賞（３度目）、技能賞（３度目）をダブル受賞。白鵬の連勝を６２で止めた稀勢の里は殊勲賞（３度目）を受賞した。十両ではブラジル出身の魁聖が１１勝４敗の力士４人が出場した決定戦に勝利し初優勝した。


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